これで完璧!「自動詞」と「他動詞」の違い・見分け方
普段英文を読むときや英単語を覚えるとき、出てくる動詞が自動詞か他動詞かを意識していますか?
「自動詞か他動詞かはわからないけどなんとなく意味は理解できるからいいかな…」と気にしない人も多いかもしれません。
しかし、英作文を書くときや文法問題を解くときにこの2つの違いを理解している人としていない人とでは全く違います!
この機会に、自動詞と他動詞をしっかりマスターして文法ミスを減らし、英語の表現力をさらに磨いていきましょう!
自動詞・他動詞の基本的な違い
I arrived at the station. ⇔ I reached the station. (私は駅に到着した。)
上の2文はどちらも同じ意味です。
それでは動詞だけの意味はどうでしょう…?
arrive(自動詞)= 到着する ⇔ reach(他動詞)= に到着する
動詞だけに注目すると
自動詞のarriveは動詞そのものに「に」が含まれないので、自動詞は後ろに目的語が続かなくてもそれだけで意味が成り立つ動詞ということが分かります。
I arrived. = 私は到着した。 〇
他動詞のreachは動詞に「に」が含まれているで、そのあとに目的語が続かなければ不完全な文になってしまい、他動詞は目的語を必要とする動詞ということがわかります。
I reached. = 私はに到着した。 ×
自動詞・他動詞の見分け方
自動詞、他動詞にどんな違いがあるかは理解できましたか?
それでは、実際に問題を解くときに活用できる見分け方について解説していきます。
よくある間違い-前置詞で見分けるはNG!
先ほどのarriveとreachの例文で、
・arriveは前置詞が続くから 自動詞
・reachは前置詞が続かないから 他動詞
と見分けてしまった人はいませんか?
しかし、次の文はどうでしょう…?
He can run so fast. (彼は早く走ることができる。)
この文章のrunのあとに前置詞は続きませんが、自動詞です。
あくまでも、前置詞の有無ではなく、目的語が続かなくても意味が成立するかどうかということに注意しましょう。
自動詞と他動詞を見分けるコツ
英単語の意味と一緒に覚える!
単語帳や辞書には動詞の意味と一緒に自動詞か他動詞かの区別が書かれていることが多いです。
英単語を覚えるときや辞書で調べるときに一緒にこの区別を覚えることでボキャブラリーも増え、自動詞・他動詞も見分けられる!という一石二鳥の方法です。
ただ、すべての動詞を覚えるのは無理があると思うので、日頃から自動詞か他動詞なのかを意識して動詞を覚えるようにしましょう!
目的語の有無で判断
先程から繰り返し言っている、目的語があるかどうかで判断する方法は英文を読めばすぐわかることだと思います。
しかし、「そもそも目的語って?」「名詞が続いたら目的語?」など、まずは目的語の区別ができないと意味ないですよね。
ここでは一覧を紹介するので、この際に覚えておきましょう!
目的語になる品詞一覧
1.名詞・代名詞
普通名詞、固有名詞、it、him、herなどがこれに当たります。
これに加えて、たとえばthe old(老人)、the injured(負傷者)といったような、the+形容詞、Vp.p/Ving のようないわゆる「名詞のかたまり」もこれに含まれますので、気を付けましょう!
2.動名詞、to不定詞の名詞的用法
I like swimming. / I like to swim. というようなものです。
しかし、これを形だけで判断すると危険です。
動名詞やto不定詞は名詞句用法以外の使われ方をすることも多いので、訳したときに、「~ということ」という形になるかどうかで判断するようにしましょう!
3.名詞節
I think that he is right. (私は彼が正しいと思う。)
I don’t know what she said. (私は彼女が言ったことがわからない。)
名詞節は2語以上から成り立ち、上のthat やwhatのような関係代名詞のあとにS+Vの形で続いたものをいいます。
もちろん、動名詞やto不定詞と同様に関係代名詞にも様々な用法があるので、節全体を訳したときに「~ということ」という形になるかどうかで判断しましょう。
自動詞と他動詞で意味が変わる動詞
ここまで、基本的な自動詞と他動詞の違いや見分け方を解説してきましたが、もう一つ覚えておくべきことがあります。
それは、自動詞と他動詞で意味が変わる動詞がある ということです。
・cut
This knife cuts well. (このナイフはよく切れる。)
She cut her finger. (彼女は自分の指を切った。)
・run
He runs fast. (彼は速く走る。)
I run a business. (私は事業を営む。)
・move
The earth moves round the sun. (地球は太陽の周りを動く。)
He moved his chair. (彼は彼の椅子を動かした。)
・stand
I stand straight. (私はまっすぐ立つ。)
I can’t stand this smell. (私はこの匂いに耐えられない。)
・attend
She attends to details. (彼女は細部に注意を払う。)
I attend the meeting. (私はその会議に参加します。)
上の5つは自動詞と他動詞で意味が変わる動詞の代表例です。
もちろんこれ以外にもこのような動詞があります。
日頃から自動詞か他動詞か確認して動詞を覚えることと、更にこのような動詞は文脈から判断して、自動詞と他動詞を見分けることを意識しましょう!
「自動詞」と「他動詞」の違い・見分け方-まとめ-
皆さん、自動詞と他動詞の違いや見分け方は理解できましたでしょうか?
ぜひ、今回紹介した見分け方を活用して今後問題を解いてもらえればと思います。
ただ、自動詞と他動詞は紹介した法則に当てはめて判断できるものもありますが、例外がいくつかあるように、暗記をして知識を増やしていく必要もあります。
この機会に日ごろの勉強でも自動詞・他動詞を意識して、語彙力や表現力を磨いていきましょう!
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