【受験生】東大地理を攻略する方法とは?傾向と対策について解説!
「東大地理ってどう勉強すればいいの?地理って暗記?」という悩みを持っている人はいませんか?
今回は、東大地理の特徴、そして合格点を取るための効率的な対策法とおすすめの参考書もご紹介していきます。
ぜひ参考にして対策してみてくださいね。
東大地理について
まずは東大地理の詳細についてみていきましょう。
特徴についても分析しています。
配点と出題形式
東大地理は60点満点で大問が3個です。
東大の地理は全3問で構成されています。
一つの大問は、さらに(A)(B)(C)などの区分で区切られています。
大学側から配点に関する情報開示がないので予想ですが、恐らく各大問20点満点でしょう。
東大の社会は、二科目合わせて150分です。地理の場合、問題数が多いため瞬時に答えを出して書き始めないと時間が足りなくなってしまいます。
どの問題も意外と字数制限が厳しいので書きたい内容を簡潔に書く練習が必要です。
共通テスト地理(センター地理)との難易度比較
東大地理の難易度はそこまで高くありません。
そもそも、東大地理は基本的には共通テスト地理(センター地理)の延長です。
必要とされている知識が共通テスト地理(センター地理)とほぼ同じな上にオーソドックスな問題が多いため対策をしっかりとしている人は心配無用です。
ただ、二次試験である以上、論理的に考える力や記述力が多少必要となってくるので、そこは問題演習を通じて高めていきましょう。
また、ここ最近はパリ協定や、パナマ運河拡張工事などの現代地理に関する出題も増えているので、最新の地理情勢について、背景や地理的要因も踏まえて理解することも重要です。
社会生活に関連した分野が頻出
大問1では五大陸や国といったかなり大きい地域設定で問題が出題されます。
聞かれる内容は、例えば都市であったり人口であったりと、「社会」生活に関係した出題が多いイメージがあります。
大問2は選択肢があるとはいえ、図表の特徴から国などを特定し、それにそって記述をする傾向にあります。ですので、特定する国を間違えると大失点です。
ただし、図表の特徴はかなりわかりやすいものなので、幅広い知識を身につけておけば問題なくこなせるレベルです。
主に穀物などの主要統計が出る傾向にあります。また経済活動に主眼を当てているイメージがあります。
大問3では地形図の読み取り問題が必ずと言っていいほど出題されます。
それに関連して地形の名称や形成過程も必ずと言っていいほど出題されます。ただし、地形図の問題は練習を積めば難しくないので安心してください。
東大地理の攻略勉強法
それでは早速東大地理を攻略するための勉強法をいくつか紹介していきます。
自分に合った方法を見つけてください。
知った知識を集約しよう
自分の知らなかった知識を知った時は、その知識を読むだけでなく手を動かして自分が選んだ一つの資料集に書き写し、一つに集約させることが効果的です。記憶が定着しやすく、漏れなく情報を体系化できるのです。
資料集に書き写すという方法ではなく、自分でまとめノートなどを作り、そこに書き込んでいくという方法でも大丈夫です。
この資料集やノートを何度も見返して知識をつけておけば本番も困ることはないでしょう。
地図帳やデータブックと用語集をこまめに確認しよう
東大の入試では、地図上の場所を知らないと解けないものがあります。
問題や教科書の中で分からない地名がある場合は、必ず確認するようにしましょう。
データブックについては、主要データはそのデータの背景にある地理的要因を理解しながら覚えることをお勧めします。
地理は他の社会と違って、細かいランキングは年々変動していくので、ランキングはなんとなくで大丈夫です。
また、用語集の使用もお勧めします。
頻出統計を覚えよう
東大地理でも統計の読み取り問題は必ず出題されています。いわゆる客観問題ですね。
東大の統計問題は選択肢があり、難易度も共通テスト地理(センター地理)レベルです。
ここでの失点は致命傷になりかねないので、満点を狙いましょう。
対策としては、統計本を買って頻出統計を中心に覚えることです。
こちらも、データを同じく背景にある地理的要因を理解しながら覚えることが重要で、ランキングはなんとなくで大丈夫です。
共通テスト地理(センター地理)の問題をやりこもう
東大地理は共通テスト地理(センター地理)の延長だという話をしましたが、共通テスト地理(センター地理)の過去問は二次対策にとても有効です。
東大では、共通テスト地理(センター地理)の正解の選択肢を記述で書くような問題が出たこともあります。
過去問は15年分を正解の選択肢を覚えるくらいまでやり込みましょう。
過去問や問題集を使って論述対策をしよう
東大地理の論述問題は60字~90字がほとんどです。
短い字数制限の中、簡潔に解答ポイントを入れるという作業は慣れないでしょう。これは過去問を解く中で身につけるしかありません。
また、与えられた資料から論理的に考える力が必要ですが、これは日頃の勉強と過去問演習で完成するものです。
近年問題の焼き直しもチラホラ見受けられます。
ある分は確実に消化しておきましょう。
また、最新の地理情勢に関する出題が増えているので、東大以外の旧帝大や一橋大学などの難関大の二次試験の最近の過去問に取り組むことも効果があると思います。
時事問題を対策しておこう
東大地理にはその年代に話題になった「時事問題」が出題されることがあります。
2017年には「PM2.5」に関する問題が出題されていました。
時事問題は新聞を読んだりニュースをみたりしていれば解ける問題が多いです。
ぜひ日頃からニュースに触れておくようにしておきましょう。その際は、必ずその事項の地理的要因も考えるようにしましょう。
頻出している年代を詳しく把握しておこう
東大地理の論述問題では年代を絡めた問い方をする問題があります。
その年代に起こったことの歴史的背景を知っておく必要があるということです。
出来事を暗記するだけではなく、その背景に何が起こっているかを一緒に勉強しておくことで論述問題に対応することが出来るのでそのような勉強をしておきましょう。
おすすめの参考書
最後におすすめの参考書を三冊ご紹介します。
ぜひ手に取ってみてください。
新詳資料 地理の研究(帝国書院)
学校で地理の資料集が配布されていればそれで問題ないですが、なければおすすめです。
この参考書は図表と地図が多くて、直観的に理解しやすいです。
また最新の地理情勢についても地理的要因を踏まえて説明している項目が多いので、辞書としてもおススメです。
村瀬のゼロからわかる地理B(大学受験プライムゼミブックス)
系統地理編と地誌編の2つがありますが、レベル的には共通テスト地理(センター地理)向きです。
わかりやすく書いてあるので、地理を勉強しようという人には導入としていいかもしれません。
村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編(大学受験プライムゼミブックス)
村瀬のゼロからわかる地理B 地誌編(大学受験プライムゼミブックス)
地図帳(筆者は『新詳高等地図』帝国書院)
地理を選択した人は必ず地図帳を買ってください。
そして暇さえあれば開き、新しい地名が出てきたら確認する癖をつけてみてください。
もし地理を得意にしたい人は、マーカーや色ペンを使って地図帳に書き込みしていくといいです。
東⼤入試詳解25年 地理 (駿台文庫)
青本です。赤本は解説が簡素過ぎるのでおススメしません。
この過去問を繰り返し解くことで、東大地理対策になります。
何度も解いて復習して一つ一つの問題を理解しながら解くようにしましょう。
大学入試地理B論述問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA/中経出版)
数少ない、地理の論述問題集です。
この論述問題集の良いところは典型的な論述問題を網羅していることです。初めて地理の論述に挑む人には是非おすすめしたいと思います。
最初は解けなくても構いません。答えを丸暗記することで知識を増やしていきましょう。
大学入試地理B論述問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA/中経出版)
東大地理を攻略しようーまとめー
東大地理の攻略法をいくつか紹介してきました。
「東大地理」と聞けば難しくて手も足も出ないと思いがちですが、教科書レベルを完璧に覚えておくと対応できそうですね。
難しいことに挑戦するよりは基本や過去問などを何度も繰り返し解いてみてくださいね。
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