適性検査型入試って何?求められる力や対策を知ろう!
最近よく耳にする『適性検査型入試』とは一体どのようなものなのでしょうか?
一般的な教科型(国語、数学、理科、社会)入試ではなく、適性検査という試験形態を取り入れる私立中学校も徐々に増えてきています。
適性検査型入試とは一体どんな入試なの?対策はどのようにしたら良いの?について詳しくご紹介していきます。
適性検査型入試って何?
まずは、適性検査型入試についてご紹介したいと思います。
適性検査
一般的な教科型試験ではなく、6年間の一貫教育に適正があるかを見る『適性検査』。
主に、国語的な力を見る適性検査Ⅰと、算理分野で応用力や考察力測る適性検査Ⅱがあります。
私立型の4教科入試とは大きく異なり、科目を横断した総合的な力を問われるのが適性検査型入試です。
表から読み取れることをまとめたり、与えられたテーマで作文を書いたり、各教科の知識というよりも思考力や判断力、表現力が問われる、教科複合型入試と言えば分かりやすいでしょう。
大学入試改革に伴い、思考力を育てる学びが重視されるようになったことが適性検査が注目される理由の一つとなっています。
文系
適性検査文系で求められる力は主に以下の2点です。
①与えられた資料から情報読み取り考察する力
②与えられたテーマに基づき思ったことや考えた事を文章で表現する力
理系
算数は適性検査型入試だと全ての問題に繋がっています。
歴史や理科の問題を取り上げた上で算数の計算問題に移行するような問題が特徴的です。
小数計算や割合の問題等、基本的な計算問題ミスなく解けて、尚且つ四捨五入をさせる『おおよそ問題』も多いため、算数一教科に特化するような問題傾向にはなっていないのが大きな傾向として見られます。
適性検査型を導入している学校(埼玉)
では実際に埼玉県で適性検査型を導入している学校はどのようなところがあるのでしょうか。公立&私立分けて列挙してみます。
公立中高一貫校
◎さいたま市立浦和中学校
◎大宮国際中等教育学校
◎川口市立高等学校附属中学校
◎埼玉県立伊奈学園中学校
私立
◎西武学園文理中学校
◎浦和実業学園中学校・高等学校
◎武南中学校
◎大妻嵐山中学校・高等学校
埼玉から通える都内の中学校
◎成立学園中学校
◎城西大学附属城西中学校
◎淑徳巣鴨中学高等学校
適性検査型入試で求められる力
実際に適性検査型入試では何に軸があるのでしょうか?
細かく見ていきたいと思います。
情報読み取り力
適性検査型入試の問題を見ていただくと分かりやすいのですが、資料の多さにビックリする人も少なくないと思います。
統計データ、地図、写真だけでなく、会話文も非常に長く、どの部分を見れば比較ができて答えを導き出せるのかが一見分かりづらい問題構成になっているのです。
一問一答形式の問題ではないため、与えられた情報を素早く読み取り、そこから必要であろう情報を自分でピックアップできる力が問われます。
計算力
基本的な四則演算が出来るというだけに留まらず、適性検査型入試の問題傾向として、『小数点第2位を四捨五入』して概算の答えを出す問題が頻発しています。
何度計算しても小数点計算の答えが合わない、途中でどこを計算しているのかが分からなくなってきた…となってしまうと、なかなか答えにたどり着くことが出来ません。
一回で早く正確に計算出来る!という力はかなりのアドバンテージとなります。
論理的思考+表現力
答えはなんとなく分かっているんだけど、それを言語化して文章にすることが出来ない…
これは非常に多くのお子さんが抱えるお悩みの一つです。
自分が何故その答えを出したのかを論理的に説明する力がないと、表現まで持っていけないという状況に陥ります。
主な対策
知識の詰め込みだけでは対応できそうにないという事で、対策が必要となってきます。
具体的な対策をいくつかご紹介したいと思います。
毎日計算!
大量の計算をする必要はありません。
1日10問でも良いので、例えば小数計算や四角を使った式の計算、逆算などを中心にコツコツ練習すると力がつきます!
意識してほしいことは、『集中して解く&一回でなるべく正解する』という点です。
市販の問題集で構いませんので計算を最後まで粘り強く解きましょう。
『余りが出るまで求めなさい』とい問題が出てきても、『えー!面倒だな』と思わなくなって来たら大成功です!
自分の意見を完結にまとめる練習
学校の教科書でも、身近なニュースに関することでも大丈夫です。
『何故その答えが出たのか』
『どうしても自分はそう思ったのか』
を日頃から言語化するクセを身に着けていきましょう。
なんとなくそう思った、という表現を避け、例えば文章読解でしたら、『この部分にこんな事が書いてあって、そこから考えられることがこんな事だったから』という感じで大丈夫です!
実際に適性検査型問題に触れてみる
適性検査型問題は普通に書店で販売されています。
1日一問で構いませんので実際に解いてみることをオススメします。
徐々に慣れていき、問題を読んで何を聞かれているのか、どこの情報を使えば良いのかが肌感で分かるようになってきます。基本的には小学校6年生までの授業範囲を逸脱しない形での出題が多くを占めています。
知識的な難しさよりも、解答を導くまでのプロセス間違えないことが大切です。
まとめ
適性検査型入試についてご紹介しました。参考にしてみて下さい。
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