無音では集中できない!?勉強する時の「音」について考えてみた

みなさんは「無音」の中で勉強していますか?それとも音楽をかけて勉強していますか?

勉強する時にどちらの方が集中しやすいのかについて考えたことがある人もいるかもしれませんね。

今回は、「無音」で勉強する時のメリットデメリットや、音楽をかけながら勉強する時の効果について解説しています。

無音について考える

まずは勉強する時の「音」の中でも「無音」について考えてみましょう。

「無音」で勉強する時のメリットとデメリットについてみていきます。

無音がもたらすメリット

私たちの生活は、就寝時等を除けば、毎日大量の音に溢れています。

それが気づかないうちにストレスになっていることもしばしばあります。

実際、音が私たちの生活に悪影響を与えることがあるのも事実です。

WHO(世界保健機関)は1999年に「環境騒音ガイドライン」を発表し、交通騒音による健康への悪影響を伝えています。

そのような生活の中で、時には無音状態を求めたくもなることもあります。

耳栓をしたり、最近ではノイズキャンセリング機能が搭載されたヘッドフォンを用いたりして、騒音をカットすることもできます。

またコミュニケーションにおいても、実は無音は多くの意味をもっています。

例えば騒がしい教室の中で、教師がしばらく黙っている、つまり「無音」の時間をつくるだけで、生徒は自然とだまります。

無音は音がない、だけでなく、無音であることもまた、重要なコミュニケーションになるのです。

さらには音声認識システムにとっても、私たちの発する音がどこで途切れているか、つまり無音になるかを感知することが、文章を理解する上で重要な要素なのです。

無音のデメリット

脳は無音よりもある程度ノイズがある方が集中できるようになっています。

ある実験によると、人が完全な無音状態に45分以上いると発狂するそうです。

完全に無音だと自分の呼吸音や心臓の音など、自分自身の音が大きく聞こえ、それに耐えられなくなり精神が壊れてしまうそうです。

これと同じように、無音な環境で勉強すると、いつもは気にしない時計の針が進む音、ページをめくる音が気になってしまい勉強に集中できません。

また、ある程度のノイズがあると、脳がそれに負けまいと頑張り集中力が高まります。

一見悪いイメージがあるノイズも人間にとっては重要なのですね。

また試験会場は、必ずしも無音ではありません。周りの人の書く音や鼻をすする音などが聞こえてきます。無音な場所で勉強するとそれらの音が気になってしまい試験に集中できません。

なので、試験に慣れるためにも無音で勉強しない方が良いかもしれませんね。

無音の環境で勉強の集中力を高める方法

無音の環境でも勉強の集中力を高められるにこしたことはありませんよね。

ここでは無音の環境での集中力の高め方をお伝えします。

休憩を挟む

受験が近くなると、できる限り勉強時間を増やそうと、長時間ぶっ続けで勉強する人もいます。

しかし、人の集中力が持続する時間は限られているため、いくら勉強に時間をかけても記憶に残る内容は多くありません。

集中力が低下したまま無理に勉強を続けるよりも、休憩を挟んで心身ともに休ませた方が効率のよい勉強ができるでしょう。

軽い運動を取り入れる

勉強中は長時間同じ姿勢になりやすいため、首や肩、腰に疲れが溜まります。

体の疲れから集中力が下がることも少なくありません。

勉強中も背中や腕、腰を伸ばすなど、適度に体を動かし、体に疲労を溜めないようにしましょう。

休憩するときは簡単なストレッチをしたり、外の空気を吸いに散歩したりするなど、全身を動かすのがおすすめです。

体の疲れが和らぐだけでなく、気分転換にもなります。

その日の勉強内容を決めておく

目標がないとやる気が続かないように、その日何をこなせばよいか把握していないとゴールが見えず、勉強へのモチベーションも下がる一方でしょう。

受験生は、計画的に勉強を進めていくことも大切です。

その日に行う勉強内容をあらかじめ決めておき、当日は机に座ったらすぐに勉強を始められるように準備をしておきましょう。

ノルマを設定すると、それを終わらせようとして勉強に集中しやすくなります。

目標の立て方がわからない人は、まず1週間の目標を立てて、1日ごとに勉強内容を振り分けるとよいでしょう。

勉強に集中しやすい場所に行く

環境が原因で、勉強に集中できないこともあります。

静かな場所の方が集中しやすいなら図書館、少し雑音がある方がよいならカフェなど、自分が勉強しやすいと思う環境に移動するだけで集中力が高まることもあります。

どの環境でもあまり集中力が続かない人は、塾の自習室など、勉強せざるを得ない環境で強制的に自分を奮い立たせる方法もあります。

音楽を聴きながら勉強する

音楽を聴きながら勉強することにはどのような効果があるのでしょうか。

おすすめの音楽ジャンルも合わせて紹介しています。

音楽は学習に効く

音楽を聴きながら勉強をするのは不真面目だというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。

人間は無音の状態のほうが、適度な音があるときよりも集中力が途切れやすいということが研究によってわかっています。

カフェなどでの作業が人気であるのもそのことと関係しているのです。

カフェで勉強するメリットとデメリット記事を別で投稿しておりますので、そちらも参考にして下さい。

多摩地区最大のターミナル駅!立川駅周辺の勉強がはかどるカフェをご紹介

また、カフェの雑音のような環境音だけでなく、音楽にも同様に集中力を高める効果があります。

もちろんライブハウスやカラオケのような音量で激しい音楽をかけていたら集中力を削いでしまうでしょうが、適度な音楽はむしろ集中力だけでなく記憶力や創造力を高め、学習の効率を向上させてくれます。

人間は音楽を聴いているときにリラックスする性質がありますが、そのリラックス状態が学習に対して有利な状態を脳内に作り出すことがカリフォルニア工科大学の研究で明らかになっているのです。

モチベーションにも好影響

音楽を聴くことは、勉強に対するモチベーションも向上させます。

カナダ・マギル大学の研究によれば、人は好きな音楽を聴いている際に脳内でドーパミンを分泌させるのだそうです。

ドーパミンは人間の意欲にも深く関係しており、ドーパミンの分泌によって人間のモチベーションが向上します。

なかなかモチベーションの上がらない勉強をする際には、好きな音楽を聴いてみることでやる気が満ちてくるかもしれませんよ。

おすすめの音楽ジャンル

好きな曲を聞くことで効果を上げるという方法ですが、残念ながらあまり勉強には向かない音楽も存在します。

激しいロックやメタルなどの曲や、歌詞が日本語の曲は、ふとした拍子にそちらに意識を奪われてしまう危険性も存在します。

ですから、歌詞のないクラシックやジャズ、洋楽などが勉強には最も適していると言えるでしょう。

また、好きな映画やドラマなどのサウンドトラックを活用する方法もおすすめです。

今まで音楽として意識して聞いていなかったものでも、聞きなれて好きになっている音楽は意外と身近に存在するはず。

そのようなサウンドトラックを活用すると、好きな曲を聞いているときと同じような効果を得られますし、“名脇役”の立場にある音楽ですから集中力を削ぐようなこともありません。

神経質にならないように注意しようーまとめー

自分が集中しやすい環境で勉強することが何よりも大切ですが、神経質になりすぎている場合は注意してください。

例えばちょっとでも雑音があると集中できない場合や、逆にイヤホンで音楽を聞いていないと集中できなくなってしまっていると良くありません。

本番の環境はどうなっているかわかりませんので、一応どのような環境でもある程度集中できるようにはしておきましょうね。

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