さいたま市の英語教育がスゴかった!全国英語力No.1の秘策に迫ります!
高校受験や大学受験において、英語力が求められているのはご存じかと思います。
共通テストでも、例えば英語リーディングは、語数が大幅に増えたにも関わらず試験時間は変わりません。
大量の英文を素早く読み取り、複数の情報源を組み合わせて正確に理解する力が問われています。
中学受験でも英語を導入したり、インターナショナルスクールの需要が増えたりと、英語に対する意識が非常に強い昨今。
さいたま市も様々な取り組みを通して、生徒の英語力やコミュニケーション力を向上させています。
実際にどのような教育をしているのかはよく理解できていない…という人に向けて、さいたま市の英語教育を分かりやすくまとめてみました。
参考にして下さい。
英語力全国No.1
平成30年度の文部科学省英語教育実施状況調査(学力テスト)で、さいたま市の中学三年生の全国平均が、なんと全国一位に輝きました!
しかも、全国平均から大きく30ポイント離しての、堂々たる結果です。
英語教育が学校に浸透しているのか、英語塾で学んでいる人が多いのか…全国No.1の理由は一体何なのでしょうか!?
No.1の理由
なぜさいたま市の生徒がこれほどまでに英語の学力が高いのか?
理由は、『グローバルスタディ』という教育成果が挙げられます。
後述で詳しく説明しますが、小学校一年生から学校で一定時間の英語授業が行われており、文部科学省が定めた英語教育時間配分よりも圧倒的に多い時間数を英語授業に割いているのです。
文部科学省が定めた英語教育時間配分と、さいたま市の英語教育時間配分は以下のように違います。(2020年度教育時間参考、時間は全て年間授業時間)
小学校1,2年 | 小学校3,4年 | 小学校5,6年 | |
---|---|---|---|
文部科学省 | 0 | 35h | 70h |
さいたま市 | 35h | 70h | 105h |
時間だけで比較してみても、学校の授業で圧倒的に英語に触れる時間を確保しているのがさいたま市であることが分かります。
グローバルスタディ
さいたま市の教育委員会では、全ての市立小学校、中学校で、小学校一年生~中学校三年生までの9年間一貫カリキュラム『グローバルスタディ』を実施しています。
このグローバルスタディ、一体どのような教育なのでしょうか。
平成28年度からの取り組み
国に先駆けた英語教育として、平成28年度からこのグローバルスタディが実施されています。
4技能(話す、聞く、読む、書く)を身に付け、更にコミュニケーション能力を豊かに向上していく為のカリキュラムが、9年間の間で段階的に身に付くような指導が行われているのです。
詳しくは、さいたま市のホームページに詳細が掲載されておりますので是非ご覧ください。
https://www.city.saitama.jp/003/002/008/005/p022049.html
9年間というのは、小学校一年生~中学校三年生までの義務教育期間です。
元々、英語の教員だったさいたま市の教育委員長、細田真弓美さんを中心とし、ネイティブスピーカーの先生を学校に配置する事で、現場の教職員の負担を軽減し、生徒と外国の先生とのコミュニケーションを図ったり、オリジナル教材を作成し、決め細かな改正を随時行ったりと、様々な工夫を経て現在に至ります。
さいたま市が、英語教育に非常に力を入れていることが、これだけでもよく分かりますね。
4技能を目指す授業とは
英語に関しては、『4技能』というワードが浸透し、読み書きだけではなく、話す聞くといった日本人が弱いとされている部分も早くから強化していこうという傾向があります。
実際に現場ではどのような授業が行われているのでしょうか?
勉強という意識からの解放
さいたま市の教育委員長でいらっしゃる細田さんは、英語を『勉強する』という概念から『楽しむ』という概念へシフトすることが非常に大切であると話しています。
例えば、実際に小学校2年生の英語授業内容を見てみると、クラス全員が椅子や机を教室の隅にまとめて、歩き回っています。
授業内でテーマとなる英会話(例えば、挨拶How are you?から始まり、自分の今の状態をgoodやnot bad 等複数の表現で相手に伝える)をなるべく沢山のクラスメイトと話します。
小学五年生の授業では、自分のプロフィール(名前や年齢、好きなもの、好きなこと)をまずは紙に書けるようにします。書いたものを今度はみんなの前で発表します。
発表の際のルールが、『身振りや手振りを大きく表現すること』。
出来る出来ないというよりも、如何に英語に馴染みを持つか、英語が楽しい感じるかという点が非常に重要視されているんなと感じます。
コロナの影響で学校が休校になった際、さいたま市は暫くの間『スタディエッセンス』という、録画動画で学びを自宅で行う取り組みがありました。
もちろん、英語の授業もあり、さいたま市のキャラクターである『ヌー』や、ネイティブの先生、日本人でも英語を流暢にお話しされている先生等が登場し、曜日やお天気を歌やダンスを交えて教えてくれたり、各国の子供達が挨拶や自己紹介をしている動画が流れたり、とても楽しく視聴できる内容に出来ていました。
4技能と堅苦しくくくるのではなく、コミュニケーションを通じて、いつの間にか授業の中で英語に興味を持ち、相手自分の気持ちを伝えたり、相手の話を聞いて理解したり出来る様、小学校低学年からの段階的な取り組みが、中学生以降の英語力に繋がっているのではないでしょうか
まとめ
さいたま市の英語教育についてご紹介しました。
英語教育はもはや先取り教育が重要という時代になっていますが、言語を学ぶ上で大事なことは、『興味を持つこと』や『好きになること』から始まり、言語や文化に触れる機会(時間)を沢山設けることだと感じます。
小学校生活を経て、中学生、高校生と成長してくると、楽しさというよりも、語彙数を増やしていったり、英検や北辰テスト、共通テスト対策といった勉強の側面が強くなってくるため、英語を好きか嫌いかで大きくその先の伸びが変わります。
しかし、年齢に関係なく、英語は『触れる量』が大事という視点で考えれば、毎日の積み重ねでどんどん成績も変化していく教科です。
桜凛進学塾には、英語のプロフェッショナル講師が数多く在籍しています。
帰国子女の講師もいますし、自力でコツコツと英語を学びながら英語力を確固たるものにしていった講師もいます。
桜凛進学塾では毎日無料相談を行っており、英語の勉強法をお伝えしておりますので、話を聞いてみたい!英語の成績を上げるコツを教えてほしい!と思う方は、迷わずお気軽にご連絡ください。
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