質より量か量より質か?勉強に大事なのは一体どっち?にお答えします!

「勉強は、量より質!」と豪語する人、周りにいませんか?

量より質か、質より量か、卵が先か、鶏が先か…という、ぐるぐるループする問題のように感じますが、実はこれ、きちんとした正解があります!

結論から言うと…

勉強は、

質より量です!

もっと細かく言うと、勉強は、量が質に変わる瞬間があります!

 

一体どういうことなのか?を詳しくご説明していきたいと思います。

 

勉強の量って?

まず、勉強の量とは一体何を指すのでしょうか?

 

時間

一つは、時間です。

「今日は学校から帰ってきて4時間勉強した!」

「寝る前に30分だけ暗記科目を復習した」

というように、時間で勉強の量を推し量る事で、勉強量を見極めています。

時間数が多ければ、それだけ勉強量をこなしたという指標なりますが、ここには時間内の「集中力」や「何を勉強したか」は含まれていません。

あくまでも勉強した時間を量としてカウントしているだけです。

 

解いた問題数

時間の次に、量として分かりやすいのが、解いた問題の数です。

 

◎問題集20ページ分

◎計算問題100問

◎過去問2年分

等という様に、どれだけ多くの問題を解いたのか、これも量としてカウントする事が出来ます。

問題を理解したかしないかは別で、あくまでも量として見るとすると、問題の数が焦点になります。

 

問題を沢山解くためには時間が必要で、時間と問題数は、個人差はありますがリンクしています。

問題を沢山解いた=長時間かかった=長時間勉強した

ということです。

 

勉強の質って?

次に、勉強の質についてお話しします。

 

集中力

同じ1時間の勉強でも、ひたすらノートをまとめていて、内容をあまり覚えていない、いわゆる「作業」と、集中して問題を解くことに専念した「思考」とでは、集中力に差が開きます。

質が良い勉強というのは、正に、思考を巡らせ、集中している状態の事。勉強の中身が質に直結するのです。

勉強していて、いつの間にかのめり込んでいた瞬間に気づくことはありませんか?

脳みそに汗をかいているような状態、それが、集中している状態であり、勉強の質が上がっている瞬間です。

 

分析力

先ほど、量の説明で、「問題を沢山解く」というお話しをしましたが、質という事で言うと、一つ問題を解く際に、

分からなかったら解答を見てなんとなく理解し、パターンを暗記する

という解き方よりも、

分からなかったら解答を見て、どうしてそうなるのかを自分で考える

という解き方の方が、勉強の質は良いということです。

例えて言うなら、日本は米や鶏卵自給率が高い、という言葉を暗記するのと、なぜ日本は米や鶏卵の自給率が高いのかを考えるのとでは、どちらが「質の高い勉強」と言えるでしょうか?

もちろん、後者の、「考える」が正解です。

一つの事例に対して、参考書に書いてある活字をそのまま暗記するのと、「これはどういうことなのか?」を考えるのとでは、分析力が変わって来ます。

分析しながら勉強が出来るということは、様々な勉強で得られる知識が点から線に繋がっていく可能性を秘めているのです。

 

量が質に変わる

勉強の量と質について、大まかにお話ししました。

一見、「やっぱり勉強は、質が大事だよね!」という結論に至って終わりそうですが、先述でお話ししました通り、大事なのは「質より量」です。

なぜそう言えるのか、具体的にご紹介します。

 

質より量が正解!

単刀直入にいうと、質を追求するためには、量が絶対に必要です。

量をこなさなければ、勉強の質は上がりません。

 

ものすごく極端な例かもしれませんが、一つ挙げてみたいと思います。

 

「将来は医者になりたい!外科医になってオペを成功させたい!」と夢を持っている人が、実際に活躍されている医者の書物をいきなり渡されても理解できませんし、医者が使用する器具を扱おうとしても無理な話です。

どんなことでも、質を求めることは置いておいて、まずは量をひたすらこなす(体の臓器の特徴を詳細に覚えたり、医学部に合格するための勉強をひたすらこなす等々)事が非常に重要になります。

膨大な量をこなしていくうちに、質が少しずつ良くなっていきます。

「あれ、このやり方よりこっちのやり方の方がスムーズに解けるな」

「日本の自給率は理解できたけど、諸外国はどうなっているんだろう?」

このように深く掘り下げた勉強に至るまでには、圧倒的な量をこなす必要があるのです。

量をこなすと質は必然的に上がってくる!

質より量の理由をご紹介しました。

 

また、量をこなしていくと以下のメリットが実感できます。

◎沢山の問題数をこなしている

◎自分に合った勉強方法が徐々に見えてくる

◎学習習慣が定着する

 

沢山の問題に触れているという事は受験生にとっては最大の武器になります。

『やったことがある』と感じるのと、『この問題何だろう?』と手が止まってしまうのとでは雲泥の差。

様々なパターンの問題に触れているという経験は自分に自信となって返ってきます。

また、自分にとってどんな勉強方法が合っているのかも、量をこなしているからこそ見えてくるものです。

読んで覚えるのが得意なのか、書かないと覚えられないのか、視覚的に飛び込んでくるものがあった方が勉強しやすいのか、それは個人個人全く違うやり方があって当然です。

量をこなしていくことで、自分なりのクセや得意不得意が分かりやすく見えてきます。

 

そして、量をこなすということは、それなりの時間を学習机に向かって費やしているはずです。

自然と学習習慣が身に付き、机に向かうことが当たり前になってくるのが量を極めていくメリットです。

これらの積み重ねがあって初めて量が質に変化していきます。

 

可視化

◎量をこなすということが非常に大事で、それがゆくゆくは勉強の質を上げてくれる、ということも理解できた!

◎量をクリアしていくぞ!

と意気込んだ人におすすめなのが、「量を可視化」することです。

 

時間は比較しやすい量の単位ではありますが、なんとなくだらだらと机に向かっていた一時間と問題を解き続けた一時間とでは、勉強量は雲泥の差。

あくまでも、量の可視化は、やった勉強量で比較することが大切です。

 

◎コピー用紙に問題を解いていき、紙を積み重ねていく(紙の厚みで量を可視化)

◎アプリを使って、勉強の記録を行う(達成感や次の目標を可視化)

◎日付カレンダーに解いた問題の数だけシールを貼っていく(達成感を促す)

 

可視化は、量を把握するだけでなく、達成感や充足感も得られます。

次の目標設定もしやすく、勉強の穴も見えやすいため、質に繋げる事も出来るようになります。

量を質に変えると一言で言っても、その量をこなす為には日々の努力が必要不可欠です。

自分のモチベーションを高く維持していく為にも、可視化のやり方を身につけて、早く質がを追求出来るようにしましょう。

 

是非実践してみて下さい。

質&量の実験

『失敗の科学』という著書より、質と量に関する大変興味深い実験をご紹介します。

参考にしてください。

陶芸教室での実験

この著書の中の実験では、陶芸教室を2つのグループに分けて行われました。

Aグループ⇒『量』で評価をする。作品を提出するにあたり、提出最終日の段階で作品の総重量が一定以上なら評価が『A』で、一定に満たなければ『B』という評価になる。

Bグループ⇒『質』で評価する。自分自身で「これは最高な仕上がりだ」と思った作品を最終日に一つだけ提出する。

AグループBグループの全作品の中で最も優れた作品が生まれたのはどちらのグループでしょうか?

それは、Aグループでした!

 

総評として、

“量のグループは、実際に作品を次から次へと作って試行錯誤を重ね、粘土の扱いもうまくなっていった。しかし、ー質を評価されるグループは、最初から完璧な作品を作ろうとするあまり、頭で考えることに時間をかけすぎてしまった。結局あとに残ったのは、壮大な理論と粘土の塊だった”

ということでした。

最初から質を求めてしまうと、手を動かす前にあれこれ思考が先走ってしまい、素敵な作品に結びつかなかったのでしょう。

「こうしてみよう、ああしてみよう」と色々量を増産していくうちに、慣れも生じ、良いものが生まれやすいという実験結果が見えてきます。

非常に面白い実験ですね。

 

まとめ

勉強は、量より質?質より量?の疑問にお答えしました。

量も質も勉強に重要な要素ですが、最初から質を求めることは不可能に近いです。

まずは、量をこなす(問題集を沢山解く、英単語を沢山暗記する等々)事に注力することが肝要です。

量をこなす際に、一つ壁にぶつかるのが、「どの問題集を使えば良いのか?」「何を優先的に暗記したら良いのか?」という、量をこなす為のツールだと思います。

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