勉強するのにライバルは必要?ライバルの決め方やその影響力を分析します!
ライバル関係で思い出すスポーツ選手の中に、フィギュアスケートの浅田真央さんと韓国のキム・ヨナさんがいます。
同い年ということもあり、小さな頃から切磋琢磨しながら競いあってきた二人は正にライバル関係。
キム・ヨナさんは浅田真央さんについて、「私たちほど常に比較をされてきた選手はいないと思う。互いの立場を理解でき、彼女が涙を見せれば自分も込み上げてくるものがあった」と話し、浅田真央さんも「お互いに負けたくないという思いはあった。ヨナとの関係は運命で、いつもヨナの事が気になる」と話しています。
共に競い合うことでレベルを上げていくのはスポーツ界では良く耳にする話ですが、では勉強をする上でライバルの存在は必要となりうるのでしょうか。
ライバルがいることのメリットデメリットや、それらの考え方について見ていきたいと思います。
ライバルはいた方がいい?いない方がいい?
率直に、勉強をする上でライバルは必要だと思いますか?
ここでは、ライバルがいるとどんな良い事があるのか、逆にどんな欠点があるのかを探っていきたいと思います。
ライバルがいる事のメリット
スポーツと同じように考えてみると、以下の2つに絞れて来るのではないかと思います。
- ライバルには負けたくない!という気持ちが芽生え、常に目標が設定しやすくなる
- 自分の学習目標より常に上を目指すことで勉強効率がはかどり、モチベーションが保てる
特に自分と実力が拮抗している相手の場合は負けたくないという気持ちが強くなる傾向があります。
目標も、例えばライバルが英語のテストを90点取ったとしたら自分は95点以上を目指す、ライバルが問題集を20ページまで進めていたら自分は30ページまでこなす、というように、相手のレベルより少し上を目標設定すればおのずと勉強量も質も上がってくるわけですから非常に分かりやすく迷いのない目標設定が可能となります。
自分の学習計画だと「このくらいかな」と安全な場所に留まりがちですが、ライバルがいることにより、「もっと高みを目指そう」「相手より高い目標をクリアしよう」と必死になることが出来ます。
結果、自然と勉強効率がアップし、自分のモチベーションを保つことにも繋がっていきます。
ライバルがいる事のデメリット
デメリットを考えてみると、以下の3つが見えてきます。
- 相手のペースに翻弄されてしまい、自分の実力を客観視出来なくなる
- 実力の差がありすぎる場合はライバルがいる事の効果は望めない
- 目標が「相手に勝つこと」のみに絞られてしまう
目標設定が常に「相手の結果次第」になると、相手の現状が指標になることで、本来自分がやるべき勉強だったり、苦手な科目の克服だったり、自分メインの勉強の仕方がしっかりと見えずに後手に回る傾向があります。
自分の実力を相手のレベルに合わせて行く事で結果自分の実力を把握しづらくなるのです。
ライバルの方が大分雲の上にいるな、もしくは、ライバルといっても自分の方ができるな、と力の差を実感した時点でライバル関係のメリットを活かすことが出来なくなり、無意味になってしまいます。
ライバルより自分の点が高ければ目標クリア!となると、ライバルを打ち負かす事だけに執着し、志望校対策や苦手科目の強化等、やるべき優先順位が崩れてしまう恐れがあります。
回りが見えなくなり、とにかくライバルに負けない!という意識のみにシフトしてしまう事は決して有益とは限りません。
ライバルを作るには
ライバルを作るメリットデメリットが明確になった時点で、あなたはどちらが自分にとって好ましい状態だと思いますか?
デメリットもある中で、切磋琢磨し合える人の存在は自分を変えてくれるかも?と思う人は、自分の中で「ライバル」を作ってみましょう。
公言する事では決してありませんので、自分で人物設定をしてみましょう。
2つ例を挙げてみました。参考にしてください。
目標となる人を決める
自分の実力をしっかりと認識し、自分より少し上にいる人を目標とします。
中間期末試験の結果(順位)で決めても良いですし、普段の勉強の進捗状況で決めても構いません。
こちらが勝手に目標となる人を決めるわけですから、公にライバルであると公言する必要性もなく、自分の心の中だけでライバルとして戦えば良いのですから、気軽に試みることが出来ます。
いつも行動を共にする仲間の中から決める
いつも学校生活を共にする仲間や、塾に一緒に通う仲間の中から自分と実力が近い友達をライバルとします。
普段学校で行われる小テストを競ったり、模試の結果を見せ合ったりし、互いの現状をオープンに話しながら楽しく切磋琢磨出来たら良いと思います。
あえて構えてライバルという位置付けをせずとも、こういった友達同士の競い合いは部活同様の捉え方で仲間意識を持ちながら楽しむ事が大切です。
ライバルは自分という考え方
「ライバルは自分」という言葉を聞いたことはありますか?
「昨日の自分に勝つ」という言い方も出来ます。
普段の学校生活において身近な存在の仲間や先輩と切磋琢磨し合いながら上昇していく事はイメージしやすいと思いますが、大学受験や資格試験となると、各大学の傾向を分析したり、点数を基準とした判断をしなければいけなかったりする為、他人をライバルとして競い合うというよりも、自分の点数変動や志望基準が大切になります。
ライバルは自分であるという考え方を持っておく事も非常に重要です。
自分を客観視出来る
自分がライバルであるという事は、自分を冷静に見つめる自分を持ち合わせていないといけません。
楽をしようが苦しい道を歩もうが全ては自分次第。
普段の勉強で、自分自身を甘やかしていないかどうかをしっかりと見極める目と心を養うことに繋がっていきます。
誰の為に勉強をしているのか?人に言われて仕方なく勉強をしているのか?考えてみればおのずと答えは見つかってきます。
最終的には、自分を律するもう一人の自分をライバルとして設定出来ると強みになるかもしれません。
まとめ
ライバルは決して敵ではありません。
ライバルがいてくれることで、共に勉強をする仲間としてお互いに勉強内容を開示しあったり、教え合ったりすることが出来ますし、自分のモチベーションを保つ重要な存在にもなります。
同じ目標に向かっていけるライバルなら互いに認め合い成長して行けると良いと思います。
ライバル=同士という位置付けだと前向きに捉えられます。
そして、同士の中に自分自身がいることもお忘れなく。
自分自身が実は最大のライバルで、自己を律する精神力は並大抵のものではないことにも気づくと思います。
この事を意識して行くだけでも勉強に対する姿勢がぐっと変化していくのではないでしょうか。
ライバルについてお伝えしてきましたが、自分を客観的に知る上で非常に大切なことは、自分の現状を把握する事です。
桜凛進学塾では、毎日無料相談を行っており、自分が今やるべき事を明確にし、「勝ちグセがつく勉強方法」を実践していく為のアドバイスを行っております。
ライバルに差をつけたい!負けたくない!と思う気持ちが強ければ強いほど、自分の勉強方法を今一度見直し、効率良く勉強する術を習慣化する必要があります。
桜凛進学塾の講師陣が、自らの様々な体験を元に、個人個人にあった勉強アドバイスを行っております。
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