【学習方法】プライミング効果を学習に上手く活かせる方法をご紹介
皆さんは、プライミング効果という言葉をご存じですか?また、その言葉の意味を理解していますか?
プライミング効果とは、あらかじめ受けた刺激(情報)によって人間の行動は影響を受けるというもの。
実はこの心理的効果が日頃の学習に役立つ事が分かっています。
毎日勉強を続けていくにあたり、モチベーション維持や周りに流されない意志をコントロールしていくことは非常に難しいことです。
これらをプライミング効果によってコントロールしやすく出来るとしったら、是非試してみたいと思いませんか?
この記事では、一体プライミング効果とは何なのか、どんな風に学習に活用できるのかをご紹介していきたいと思います。
プライミング効果とは?
まずは、プライミング効果とは?について簡単にご紹介します。
プライミング効果の例
例1:皆さんがよくご存じの『10回クイズ』です。
『ピザって10回言ってみて』と言われ、ピザを10回言った後で、『ここは?』とひじを指差されているのに『ひざ』と答えてしまった。
例2:会社から帰宅する途中で、カレーライスのいい匂いが漂ってきました。その後で寄ったコンビニで、コピーをするだけの予定が、思わずカレーを買ってしまった。
例3:ひまわりの話を聞いた後に、『果物と言えば何を思い付く?』と聞かれて、思わず黄色いもの(レモンやバナナ)答えていた。
上記は全てプライミング効果の分かりやすい例です。
プライミング効果とは、先に何らかの刺激を受けることによって、無意識のうちに行動が影響されるといことです。
『前もって教え込む』という意味の英単語、プライムから取っています。
プライミング効果を体験している人は非常に多く、しかし、本人がそれをプライミング効果だと認識していることはほとんどないというのが特徴です。
『無意識に』というところがポイントになります。
要するに、無意識に記憶したものが、後々の学習や思考に大きな影響を及ぼすのです。
プライミング活用その①
上述に示した通り、プライミング効果とはどういう事なのかを知った上で、ではこの効果はを学習に活用するにはどうしたら良いか?をご紹介します。
学習分野の関連動画を見る
例えば、自分がこれから古文の学習をする予定であれば、まずは簡単な入り口として、古文の学習分野に関連する動画を検索してサクッと見ておきましょう。
動画を視聴する際、真面目に理解しよう!として見る必要はありません。
流し見で大丈夫です!
5分程度の短い時間で構いませんので、なんとなく眺めるといった感じで見ておきましょう。
教科書をさらっと見る
動画だけでなく、教科書参考書も同様です。
寝っ転がりながらでも良いので、次の学習範囲のページをパラパラめくって眺めてみて下さい。
できれば2~3回程度繰り返しが効果的ですが、時間がない人は一回でも眺めるだけで、授業で取り扱った際の『初めての学習』というプレッシャーを軽減することが出来ます。
プライミング活用その②
次に2つ目の活用法をご紹介します。これが非常に大事になりますので、是非試してみて下さい。
基礎基本の確認作業
学習を始める時に、必ずその分野の基本を確認します。
例えば、英語だったらよく出てくる英単語や例文のフレーズ、数学だったら公式や図式、といったものです。
単元学習に頻出するキーワードの意味をきちんとおさえてく、というのも、基本の確認作業になります。
基本に対する認知処理を予め軽くしておくと、本題に入った時の学習ストレスがかなり減ります。
プライミング活用その③
その①とその②では、主に学習するにあたっての予習や準備についてどのような活用が出来るかをご紹介しました。
その③では、集中力を高める、といった視点での活用方法をご紹介します。
集中できた時を記憶する
例えば、授業中に行った計算テストがクラスで一番速く解けたとします。
『自分が一番計算が速かった!』と嬉しくなりますね。
この、嬉しかった記憶が、結果『自分は計算が得意』とい自己暗示に変わっていくのです。
自分が勉強していて、一番集中できた場所時間帯、教科等紙に書き出して見ましょう。
◎夜22時~時間帯が静かで勉強に集中できた
◎近所の図書館の一番端の席に座ると集中して勉強ができた
プライミング効果より、『自分はこんな時に集中する事が出来た』とい自己暗示がかかり、以後同じ状況になった時に集中して取り組むことが可能になります。
人間心理に大きく影響を与える効果で、非常に分かりやすい仕組みです。
実は皆さんは、どこかで無意識にこの『自己暗示』をしながら、自分にとって最良の選択をしているのです。
それを学習に活かすだけ、非常にシンプルで分かりやすいと思います。
まとめ
プライミング効果学習に活用する方法をご紹介しました。
◎学習する前に関連動画や教科書を眺める(真剣に理解しようとしなくて大丈夫)
◎基礎基本を確認してから本題に入る
◎自分が集中して出来た時間や場所、教科等を記憶しておく
活用方法は非常にシンプルで、難しくありません。
無意識に記憶したものが後々の学習ストレスを軽減し、記憶力を高めてくれるので、是非実践してみて下さい。
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