説明できる!?受験英語必須の「能動態」「受動態」とは?
能動態と受動態の違い説明できますか?
それぞれの違いと基本形、受動詞の助動詞、進行形、完了形、否定文を使ったときの用法等、様々なパターンを例文を用いて説明します。
これを見れば受動、能動マスターになれること間違いなし!
受動態と能動態の基礎
それではさっそく、受動態と能動態の基礎について学んでいきましょう。
ざっくりなイメージとしては、受動態は受け身で、主語が何かをされた、能動態は主語が何かをした、行為をすることを表します。
受動態と能動態の違い
受動態と能動態の違いは、大きく2つあります。
一つ目は、主語(S)が受け身になっているか、そうでないかです。
「~が~された」と訳せるものは受動態です。
二つ目は、能動態は、「他から影響を及ぼすものを」主語にしているのに対して、受動態は、「他から影響を及ぼされる、受けるものを」主語に置いています。
それぞれの形
能動態は、私たちが日常で使う、「主語+動詞」の型を取るのに対して、受動態は、「される側+be動詞+過去分詞」(+byする側)
●能動態 He eats an apple.
●受動態 An apple is eaten by him.
この形が受動態の基本的な形になります。
すべての能動態は、形を変えることで受動態に変えることができるので、「be動詞+過去分詞」を意識して作りましょう!
様々な受動態
先程の、「される側+be動詞+過去分詞」(+byする側)が一般的な受動態の形ですが、助動詞や進行形、完了形、否定文の形で使われる受動態はその形以外にも様々な形をとるので、それも学んでいきましょう!
助動詞を用いた受動態 助動詞+be+過去分詞
能動態の場合と同じように、受動態でも助動詞が使われる場合があります。
助動詞を使う場合は、「助動詞+be動詞+過去分詞」の形をとります。
●英 This game can be borrowed from my brother.
●日 このゲームはわたしの兄から借りることができる。
●英 The book will be old soon.
●日 この本はすぐに売られるだろう。
二つ目の例文のように「will+be+過去分詞」で、未来のことを表せます。
このような場合、訳は、「~されるだろう」となります。
進行形 be動詞+being+過去分詞
次に進行形にした場合の受動態を見ていきましょう。この場合の形は、「be動詞+being+過去分詞」になり、「~されているところだ」となります。
何かの動作を受けている最中、途中であることを表したいときに使われます。
●英 You are being targeted by someone.
●日 君、誰かに狙われているよ。
上の場面のように今~されている、と表したいときに使われます。
もう一つ見てみましょう
●英 My husband was being apologized by his friend when I came home.
●日 私が家に帰ったとき、私の夫は彼の友達に謝られていた。
過去進行形もこのように受け身で表すことがあるので、訳すときは注意しましょう!
完了形にする have been+過去分詞
完了形の意味を受動態で表したいときは、「have/has/had been+過去分詞」の形で表し、「~されてきた/ すでに~されていた」となります。
●英 She has been trusted by everyone.
●日 彼女はみんなから信頼されてきた。
●英 He had already been arrested when I came home.
●日 私が家に帰ったとき彼はすでに捕まっていた。
否定文にする be+not+過去分詞
受動態の否定文は、「be動詞+not+過去分詞」の形で表します。
●英 His book wasn’t found in the bookstore.
●日 彼の本はその本屋では見つからなかった。
●英 This song should not be used in this drama.
●日 このドラマでこの曲が使われるはずがない。
下の文にあるように、助動詞を使った受動態の否定の場合には、「助動詞+not be+過去分詞」の形になります。
通常の否定文のように、be動詞、助動詞、完了形のhaveのうち、最初に用いられた語の後にnotを置くのが原則になります。
さらに受動態の否定文では準否定もnotと同じ位置に置きます。
●英 She was never allowed to go shopping at night.
●日 彼女は夜間に買い物に行くことを一度も許されていなかった。
●英 The kind of manners would hardly be used in this country.
●日 この種のマナーはこの国では、ほとんど使われないだろう。
群動詞の受動態
このパートでは、群動詞における受動態について解説していきたいと思います。
まずは、群動詞とは何か、そちらから学んでいきましょう。
群動詞とは
そもそも群動詞とはcome, get, make, putなどの動詞に、前置詞や副詞がついて、動詞だけでは出すことができない意味を表すものがあります。
それを郡動詞といいます。
●英 I’m looking for a present for you.
●日 あなたへのプレゼントを探しています。
●英 I’m waiting for the train.
●日 私は電車を待っています。
上の例文における、look for(~を探す)、wait for(~を待つ)が群動詞に当たります。
郡動詞は1つの動詞と捉えることが重要です!
群動詞の受動態とは
郡動詞を用いた受動態について説明します。
まず先に例文をご覧ください。
●英 The dog was taken care of by his mother.
●日 この犬は彼の母に世話をされた。
●英 He was spoken to by her.
●日 彼は彼女に話しかけられた。
上の例文における群動詞は見つかりましたか?
まず一つ目は、taken care ofです。
こちらは「世話をする」の意の群動詞です。
その後にbyが来ていることに注目し、郡動詞を見抜きましょう!
二つ目の文だとspoken to です。
「話しかける」という意味です。
二つとも「be動詞+過去分詞」の受動態になっているので、しっかり「~された」と訳しましょう。
「能動態」「受動態」-まとめ-
最後に、能動態と受動態の大きな違いは、主語が受け身になっているか(受動態)、なっていないか(能動態)です。
さらに受動態は、助動詞を用いた場合、進行形、完了形、否定文にした場合で異なってくるのでしっかり覚えましょう。
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