【夜型】夜の勉強で最大限の効果を発揮するために必要なことって何!?

寝ている人

今までずっと、夜型の生活を送ってきた人が急に朝型の勉強をしようと意気込んでも、それは容易なことではありません。

朝勉強が出来るようになれば、もっと時間の使い方が上手になるかも!と、頭では分かっているのですが、毎朝目覚ましを止めて寝てしまう…

仮に朝起きることが出来たとしても、机に向かえない、頭が回らない、ボーッとしている間に時間がどんどん過ぎていく…

これでは、毎朝必死に起きても、効率良い時間どころか、睡眠時間を優先した方が良かったのではないか…と意気消沈することもあると思います。

逆転の発想で、いっそ、朝は諦めましょう!

自分は夜にしか勉強できない!朝起きるのは非常にストレスだ!と感じている人は是非、夜勉強が効率よく進むポイントを身に付けていきましょう。

朝の勉強にシフトしようと頑張った!

自分は夜型だったけど朝型に変えて、朝の勉強時間を確保しよう!と頑張った人、多いのではないでしょうか。

夜型を朝型に変えるには、夏が良いと言われています。

理由は、冬の朝は寒くてただでさえ起床スイッチを入れるのが大変だからです。

夏休み中に朝型に変えよう!と思ったのに、出来なかった…

まずは、自分を変えようとした事を自分自身で認めてあげて下さい!

夜型から朝型にシフト出来ずに自分を否定する必要は全くありません。

夜型を朝型に変えるのが辛い人へ

『夜型を朝型に変えるのが辛くて辛くて、挫折しました』
という人に、研究データをご紹介します。

国立精神・神経医療研究センター精神生理研究部の三島和夫先生(睡眠専門医)による研究結果で、
朝が得意な人か、夜が得意な人かというのは、遺伝子で50%決まっている
という研究データがあります。

成人の約30%は夜型の体質だそうで、この体質を遺伝子レベルで持つ人が、一生懸命朝型の生活に変えようとしても、無理がたたって体調不良をおこす可能性が高くなります。

朝、目が覚めた時に、寝不足感があったり、日中に眠気が襲ってきて一日持たないという状態に陥ってまで、朝型に変える必要はありません。

自分に合ったサイクルで勉強を進めていけば良いのです。

50%が遺伝子で決まるということは、残りの50%は生活環境で変えることも可能ということになりますが、変える努力をした人にとっては、遺伝子が夜型なのかもしれない、と捉え、前向きに考えることが肝要です。

夜型が陥るパターン

夜型の人が共感できるパターンをいくつか挙げてみました。

このどれかに共感できる人は、『自分は夜型だな』という自覚がある人です!

または、『夜型を一生懸命朝型に変えようとした人』かもしれません!

朝型に変えることが出来ない挫折感を味わっている人は意外と沢山いますので、共感できるものには大きくうなずいて、自分を認めてあげましょう。

21時過ぎてくると頭が覚醒し出す

なぜか21時過ぎるとやる気が沸いてきて、頭が冴えてくる気がする…という人は聞いてみると結構います。

22時から0時にかけてが一日のうちで一番集中できる!という人は夜型の遺伝子かもしれませんね。

頭が働く時間帯があるのであれば、この時間を有効活用すれば良いので、無理に朝型に切り替えてもがく必要はありません。

なかなか寝付けない

翌日は早く起きたいから、今夜は早めに布団に入ろう!と、寝る気満々にも関わらず、一時間経っても眠れない、だんだん眠れない自分にイライラしてくる…

こんなんだったら起きてても変わらなかったと自己嫌悪…

こんな人も夜型気質が強い傾向があります。

眠れない自分にイライラするなんて、なんだかとても切ないですね。

でも、夜型の人にとっては辛い時間なのです。

3日続けてもなかなか眠れないとい状態が続くようであれば、無理に布団に入る必要はありません。

スマホを夜中にいじっている

スマホを夜中にいじる習慣がある人は夜なかなか寝付けない事が多いと思います。

ブルーライトを浴びたり、目が休まらない事で頭の中が覚醒してしまうのです。

これは修正の余地あり。

なるべく遅い時間にスマホをいじるのは控えましょう。

スマホをアラーム代わりに使用するのもおすすめできません。

スマホから離れる習慣は自分の意識でいかようにでも変えられるはずです。

夜の勉強方法

朝型はスパッと諦めて、夜の勉強を頑張ろう!と切り替えた人は、夜時間を有効に使う方法を身に付けていきましょう。

だらだらと夜の時間を使って勉強すればいいというものではありません。

就寝前の一時間が勝負

キーワードは『就寝前』です。

President Online に、『寝る前1時間は勉強のゴールデンアワー』という記事が掲載されていますのでご参照ください。

こちらからの情報を引用すると、
就寝前の1時間~2時間というのは、記憶の質を高め、ひらめきを与える睡眠というバックアップ装置がついた、きわめて学習効率が良い時間帯で、まさに記憶のゴールデンタイムと言える
勉強なら、記憶を要する科目が向いており、地理や歴史、生物、あるいは英単語などがおすすめです。覚えたら忘れないうちに寝るのが鉄則。あまり論理的な思考が必要な勉強をすると、かえって目が冴えて眠れなくなることがある

東京大学薬学部の池谷教授の言葉に救われる思いがする人も少なくないと思います。

就寝前にすると良い勉強

就寝前にすると良い勉強、それはまさに『暗記』です。

暗記を就寝前にすると良い理由を以下にまとめました。

暗記

暗記科目というと、上述にもあるように、地理や歴史、英単語等が主に挙げられます。

これらを就寝前に30分でも集中して暗記することで、どんな風に効率が上がるのかをご紹介します。

    1. 就寝前は記憶の定着に最適

脳科学の視点で、就寝前記憶した情報は記憶に残りやすく、繰り返すことで定着しやすいという大きなメリットがあります。

但し条件があり、勉強した後で、スマホやテレビを見たり、ゲームをしたり、読書をしたり、余計なものを挟まずに眠りにつくこと。

情報は上書きされていく為、勉強と睡眠の間に余暇事を挟んでしまうと、せっかく暗記した情報が水の泡になってしまいます。

    1. 寝るまでの時間制限があるから集中しやすい

朝の勉強でよく言われるメリットの一つとして、『朝は学校へ行くまでの時間制限があるため、短い時間内でやるべき事に集中することが出来る』という点があります。

この、朝のメリットを、夜に出来るのです!

就寝時間を23時に設定するとしたら、その前の22時30分から30分だけ暗記科目に専念すれば良いのです!

朝しか叶わないと思っていたメリットは、夜でもしっかり同じメリットを得る事が可能です!

まとめ

朝が苦手で起きられない人に向け、夜の勉強を就寝前一時間に絞って効果的に使う方法をご紹介しました。

◎朝型と夜型は50%が遺伝子で決まっている。無理に朝型を意識しなくても大丈夫!
◎夜の時間を有効に使うためには、就寝前の一時間が勝負!
◎寝る直前30分間に暗記科目を持ってくる
◎暗記科目を集中して勉強した後は、真っ直ぐ寝室へ!(直ぐに寝る)

毎日、就寝前の一時間(寝る直前の30分間)を意識するだけで、
一ヶ月(31日計算)で30分×31日=930時間の時間を暗記科目に費やせることになります。

時間は意識することと積み重ねることが大事で、実は、夜型から朝型に変えることが最優先事項ではないというのがお分かり頂けたでしょうか。

季節が寒くなってくると、益々朝型生活から遠ざかっていくのが、夜型の人にとっては罪悪感かもしれませんが、夜出来ることの積み重ねを大事にすることで、自分の勉強スタイルを確立していきましょう!

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