α波とθ波で勉強の質を高めよう!集中力と記憶力を上げる
勉強で思うように集中できない時、どうしたら集中できるのか悩んだことはありませんか?
勉強に集中するために「勉強に最適な脳波にする」方法があります。
勉強に最適な脳波と考えられているのは、ずばりα波やθ波。
なぜ、勉強に最適なのでしょうか?
α波やθ波の効果や、勉強に取り入れる方法を紹介します。
α波とθ波とは
α(アルファ)波やθ(シータ)波、β(ベータ)波やδ(デルタ)波などを聞いたことがあるでしょうか。
これらは脳波の種類になります。
私たちの脳は活動中に微量な電流を流しており、脳波とはこの電流を測定して波形であらわしたものです。
脳波は脳の活動によって変わるため、脳波によって脳の状態を知ることができます。
脳波の種類
脳波はそれぞれ4種類あります。
周波数によって分けられています。
※周波数とは、1秒間の波形の数のこと。単位はHz(ヘルツ)
・δ波 3.0Hz以下
無意識状態、深い睡眠状態
・θ波 3.0~8.0Hz
深いリラックス状態、眠りかけ、浅い睡眠状態
・α波 8.0~13.0Hz
リラックス状態、集中状態
・β波 13.0Hz以上
緊張状態、目覚めている状態、日常生活
普段の日常生活ではβ波の状態です。
リラックスしているとα波になり、それ以上リラックスして眠りにつくとθ波からδ波に脳波が変わります。
α波とθ波は勉強に適している
勉強に適した脳波はα波とθ波の状態だと言われています。
α波とθ波の状態がなぜ勉強に適しているのか見ていきましょう。
α波状態
α波とは、脳がリラックスしている状態です。
α波の状態になると脳が活性化され、
記憶力・集中力・想像力・自然治癒力などが高まると考えられています。
またα波状態になると、β-エンドルフィンというホルモンが分泌されます。
β-エンドルフィンには次のような効果があります。
1、ストレス軽減 2、脳を活性化させる 3、体の免疫を高める
β-エンドルフィンが分泌されると、
気分が高揚し幸福感が得られるため「心地よい」「集中力が上がった」と感じることができるのです。
θ波状態
θ波とは、α波よりリラックスしている状態です。
眠りに入る前の状態や、作業に没頭している時に発生します。
θ波の状態では、記憶力やひらめき力が高まると考えられています。
θ波は記憶をつかさどる海馬と深く関係しています。
2005年に学術誌「Neuron」で、
脳の海馬にθ波が伝わると記憶形成を担う「海馬新生ニューロン」の分泌が促進されることが発表されました。
また、カリフォルニア大学デイビス校・神経科学センターの新しい研究では、
θ波が増強すると記憶力が向上することが示されました。
以上のことから、α波やθ波は頭を動かす勉強に適した脳波だとされているのです。
α波を発生させるには
α波の状態で勉強すると、記憶力や集中力が高まるため、勉強の質を高めることができそうですよね?
意図的に脳をα波状態にすることはできるのでしょうか?
α波状態を作る簡単な方法をご紹介します。
自然音を聞く
自然音とは、川のせせらぎ、波の音、雨の音などです。
公園などで木々が風に揺れる音や、川のせせらぎを聞くと落ち着きますよね。
しかし実際に自然音を聞きながら勉強するためには、屋外で勉強しなければならなくなります。
公園のベンチに座りながら勉強することもできますが、限度がありますよね。
その際におすすめなのは、Youtubeです。
Youtubeには、波音や雨音など様々な自然音が投稿されています。
自然音以外にも「α波が出る音楽」などで投稿されている音楽もあります。
Youtubeで音楽を流すことは、勉強中ついついスマホを触ってしまうことを防げます。
無料だとバックグラウンドで音楽を流すことはできないため、
Youtubeで音楽を流す以外にスマホを使えなくなるからです。
「この音楽が終わるまでは勉強する」と決めて取り組んでみましょう。
また自然音だけではなく、クラシック音楽、
とりわけモーツァルトの楽曲を聞くとα波とθ波がでやすいと言われています。
ただ注意したいのは、音楽や音からα波やθ波が出ているわけではありません。
あくまでα波は「脳波の状態」です。
脳がリラックスしている状態なので、自分が聞いていて心地よいと感じる音を選びましょう。
単純作業
単純作業は集中力を高めるためのウォーミングアップにおすすめです。
ジグゾーパズルや間違い探しなど、単純作業ですが集中できますよね。
勉強を始める際には、単純な計算問題を解くのがおすすめです。
集中力を高め、計算スピードの向上にも役立ちます。
香り
アロマオイルなどの心地よい香りはリラックス効果をもたらします。
フローラルやハーブ系の香りはリラックス効果が高く、幸福感を与えてくれます。
また柑橘系やハーブ系はスッキリとしていてリフレッシュ効果が高いです。
また中でも、コーヒーの香りにはα波を高める効果があることが分かっています。
全日本コーヒー協会の研究結果で、
特にグァテマラとブルーマウンテンの香りがα波を増やすことが分かりました。
逆にタバコの香りはα波を減少させてしまうといわれています。
カフェなど外で勉強する際には、なるべく喫煙席から離れている場所を選びましょう。
参考:全日本コーヒー協会 コーヒーと健康
http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/doctor/health69-2
θ波を発生させるには
θ波は海馬と関係し、記憶力を高めてくれる効果があるといわれています。
意図的にθ波状態にさせるには、どうすればよいのでしょうか?
瞑想する
ゆっくりと深呼吸し、瞑想することで気持ちが落ち着いてきます。
自身の深部に集中することで、雑念にとらわれない精神状態を作り出せます。
このような感覚の際は、θ波状態になっています。
瞑想以外にも、昼寝やまどろむことでもθ波を増強させることができます。
勉強に疲れてきた場合は、昼寝をしたり少しぼんやりしたりすることをおすすめします。
興味のあるものについて調べる
θ波は何か新しいことに熱中することでも発生するといわれています。
興味のあるものを見つけ、それについて調べるとθ波状態になりやすいのです。
勉強内容に興味を持ち、勉強に没頭できる環境を作ることでθ波状態を作り出し、
記憶力を高めることができます。
適度な運動
ウォーキングなど適度な運動をすると、アセチルコリンが分泌されます。
アセチルコリンが分泌されると、海馬からθ波が生まれ記憶力が向上されると考えられています。
集中できずにだらだらしてしまいそうであれば、外に出て軽くウォーキングをするといいでしょう。
学校などで座りっぱなしになってしまう際には、座ったまま手足を動かしてほぐすことも有効です。
α波やθ波を勉強に取り入れよう―まとめ―
勉強する時に脳波を意識することで、勉強の質が高まる可能性があるなんて驚きですよね。
脳波というと難しく感じてしまいますが、リラックス状態を保ちながら勉強することで、
集中力や記憶力を高めることができます。
自然音を聴いたり、コーヒーの香りを嗅いだりと、方法もとてもシンプルです。
ぜひ、勉強する際に取り入れてみてください。
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