大学受験英語に必須なto不定詞とは?基本の3用法と見分け方

勉強

大学受験英語において、「to不定詞」っていったい何なのか疑問に思われる方もいらっしゃることかと思います。

ですがこの記事を見れば「to不定詞」とは何か、さらに用法や見分け方まで丸わかりなこと間違いなしです。

不定詞とは何か

まずは「不定詞」とはそもそも何なのか、から解説していきたいと思います。

不定詞は大きく分けて「原型不定詞」と「to不定詞」の大きく二つに分けられます。

原型不定詞

まず不定詞の意味ですが、簡単に言うと「これから先のこと」について述べる時に使う準動詞です。

不定詞を使うことで、1つの文と同じ内容を、もっと簡潔に短く言い表すことができます。

動詞を原形のまま使わないで、主語の人称(I you he she), 単数、複数(I we they等)に限定されないので日本語で「不定詞」と呼ばれています。

そして原型不定詞とは、そのまま「動詞の原形」(go have studyなど)を意味します。

原型とあるように、toをつけることも語尾に何かをつけることもありません。

動詞のみの「裸」の形になります。

to不定詞

to不定詞は形として、「to+動詞の原形」で表し、用法として「名詞」「形容詞」「副詞」のどれかの役割を持ちます。

詳しい役割に関してはまた下記でご説明しますが、とりあえず理解しておいてほしいことは、「to不定詞は未来志向」を意味するということです。

例えば
「I want to meet her tomorrow.」
は日本語に直すと
「明日彼女に会いたい」となりますよね?

この際、会いたいのは明日なので、この文自体が未来を指しているとお気づきになられるかと思います。

さらにto不定詞は「これから先の事」だけでなく「可能性のあること」も指すことがあります。

まだしていないけど、これからする予定のある事、する可能性のあることに関して書かれている文があったらぜひ不定詞という点に着目しましょう!

to不定詞の用法

それでは先程少しだけ話した、to不定詞の用法についてご説明していきたいと思います。

大きく分けて3つある「名詞」「形容詞」「副詞」的用法を覚え、不定詞を使いこなしていきましょう!

名詞的用法

まずは名詞的用法です。

不定詞においてこの用法は「~すること」を指します。

文中で名詞と同じ役割をしてこの用法では、「主語、補語、目的語」になります。

まずは主語になる場合ですが、例えば
〇 To watch baseball is fun.
この文は日本語訳すると「野球を見ることは楽しいです。」となりますが、watchはそもそも「~を見る」という単語なので、このままでは主語になることはできません。

× Watch baseball is fun.
ですが、動詞「watch」の前にtoがつくことで、動詞→主語になるのです。

その次に補語になる場合です。

下のような文にすると補語にすることができます。

Our goal is to enjoy the game.
「私たちの目的はこのゲームを楽しむことです。」
と、toを動詞の前に入れるだけで、ただの動詞から、「楽しむこと」のような補語にすることができます。

そして目的語になる場合ですが、例えば、動詞の「sing」を「to sing」とするだけで、この下の文のように目的語にすることができます。

I like to sing this song.
「私はこの歌を歌うのが好きです。」

形容詞的用法

それでは形容詞的用法について解説していきます。

不定詞は、直前の名詞を修飾することがあります。

この用法を「to不定詞の形容詞的用法」と言います。

例文
I don’t read a book to waste time.
「時間を無駄にする本は読まない。」

この文ではto waste timeは直前の名詞のbookを修飾しています。

このように、名詞を修飾する不定詞は必ず修飾する名詞の後に置かれます。
(a bookのあとにto以下の文が来ている)

名詞を修飾しているto不定詞は形容詞的用法と覚えましょう!

副詞的用法

そして最後の用法が、副詞的用法になります。

副詞的用法とは不定詞が名詞以外の語句や文を修飾するという用法です。

意味としては「~するために」と文中で動詞や、形容詞や副詞が修飾しているのと同じように、副詞と全く同じ使い方をします。

このto不定詞が置かれる位置も普段副詞を置いている位置と同じで、大体の場合は文末に置かれています。

しかし強調する場合などは前に置かれている場合もあります。

なので副詞の置かれる位置は文によって強調するのかしないのか等で、かなり変わってきます。

例文としてこのような英文はto不定詞の副詞的用法が使われています。

I bought the ticket to watch this game.
「私は、この試合を見るためにこのチケットを買った。」

以上の例文のような「~するために」の目的を表すときに使用します。

to不定詞それぞれの見分け方

それではそれぞれの見分け方について解説していきます。

前述したようにそれぞれの用法は大きく異なっているので違いが分かっていれば、すぐに見分けることが可能になります。

さらに置かれる位置に着目すると良いでしょう。

名詞的用法の見分け方

復習ですが、不定詞の名詞的用法の訳は「~すること」を意味します。

さらに置かれる位置は、主に動詞の後ろに置かれます。

このように不定詞の位置を見れば簡単に見分けることができます。

I like to study English.
「私は英語を勉強することが好きだ。」

なので(~すること)があったら名詞的用法と覚えましょう!

形容詞的用法の見分け方

こちらも先程と同じくもう一度確認しましょう。

形容詞的用法を使う位置は、「名詞の後ろ」です。

訳し方は文によるところが大きいですが、名詞の後に来ている、さらにその名詞を修飾しているのなら、その用法は形容詞的用法です。

名詞に注意すると良いでしょう。

副詞的用法の見分け方

最後に副詞的用法の見分け方ですが、実はこの用法では置かれる位置を特定できません。

ですが、「~するために」という目的を表しているのが特徴であり、さらに動詞を修飾しているのでこの二つどちらかが当てはまっていたら副詞的用法を疑ってみましょう。

まとめ

以上がto不定詞の用法と見分け方です。

それぞれの位置、何を修飾しているのかが分かると見分けるのもかなり簡単になるので、ぜひ実践してみて下さい!

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