文理選択に迷っている人必見!後悔しない文理選択のコツ
高校生になり「文系」に進むか「理系」に進むか聞かれ、迷っていませんか?
多くの高校では高校2年生から文系・理系ごとの授業がスタートします。
1年生の頃から、文系に進むか理系に進むか考えておくように先生から言われることもあるでしょう。
しかし、いきなり「文理選択しろ」と言われても、どちらにするか迷ってしまいますよね。
今回は、将来後悔しないための文理選択のコツを紹介します。
文理選択とは
文理選択とは「文系」と「理系」のどちらに進むのかを決定することです。
文理選択は高校2・3年時に履修する科目を決定するだけではなく、受験する大学や学部、受験方式にも関わってきます。
入学する大学、学部は就職にも関わってくる可能性が高いため、文理選択は非常に重要な選択になってきます。
中学まではなかったシステムのため、多くの人にとって自分が学ぶ科目を自分で決めることは初めてだと思います。
将来に関わってくると言われても、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。
だからといって安易に「数学が苦手だから文系にしよう」というような得意科目かどうかで文理選択を決定することはおすすめできません。
将来就きたい職業や学びたい学問に大きく関わってくるため、しっかりと情報収集を行い後悔しないようにしましょう。
はじめに文理選択はどういったスケジュールで行われていくのかみていきましょう。
文理選択はいつ決めるのか
多くの高校では、高校1年生の秋頃に文理選択を行い、その選択によって高校2年生から文系コース・理系コースに分かれて学ぶ科目が変わってきます。
一般的な高校の文理選択スケジュールを紹介します。
※文理選択の時期は高校によって異なります。
高校によっては文理によるコース分け・クラス分けがないこともあります。
こちらで紹介するスケジュールは参考程度に留めておいてください。
高校1年生~夏頃~
文理希望調査が行われます。
初めて「文系」に進むか「理系」に進むか意識することになります。
あくまで希望調査なので、志望大学や将来の職業を決定する必要はないでしょう。
学校の先生や両親、先輩などに相談して決めましょう。
自分はどちらに進むべきか、文理選択に関する情報収集を行いはじめると、最終的に決定しやすくなります。
高校1年生~夏休み~
夏休み期間中に、多くの大学がオープンキャンパスを行います。
オープンキャンパスとは、大学が高校生や外部の人たちに向けて大学の説明を行う機会のことです。
オープンキャンパスでは自由に大学内を見学できるだけではなく、入試に関する情報を入手できたり、模擬講義に参加できたりします。
また、サークルの見学や模擬店などの出し物を楽しむことができます。
楽しみながら大学について知れる絶好のチャンスです。
気になる大学や学部・学科があれば積極的に参加しましょう。
オープンキャンパスで自分が学びたい学部が決まれば、文系と理系どちらに進むのか決める時の目安になります。
オープンキャンパスを利用して、自分の将来を具体的に考えてみましょう。
高校1年生~秋・冬頃~
夏休みを終えて2学期になると、文理選択の最終決定を行うことになります。
2学期は文化祭などの学校行事で忙しくなるため、夏休み中にはどちらにするか決めておくことをおすすめします。
一般的には決定に際し、担任の先生と保護者を交えた三者面談が実施されることが多いようです。
親子間でもしっかり話し合っておくようにしましょう。
高校2年生
高校2年生に進学すると、いよいよ文系・理系に分かれた授業がスタートします。
自分の得意分野を伸ばしたり、苦手分野を克服したり大学受験に向けて準備していきましょう。
志望校や将来について少しずつ考えていきましょう。
文系と理系の違い
そもそも文系と理系の違いが分からないと、どちらに進むのかを決めることはできません。
文系と理系にはどういった科目を学ぶのか、大学ではどういった学部があるのかを知っておきましょう。
文系
文系を選んだ場合、高校では主に下記の科目を重点的に学ぶことになります。
数学や理科系の科目は基礎的な分野を学ぶことになります。
高校によっては、履修しなくてもよい場合もあるようです。
基礎的な分野:数学や理科系の科目
大学の文系学部には下記のような学部があります。
文学部・外国語学部・心理学部・経営学部・経済学部・政治学部・社会学部・商学部・法学部・国際関係学部など
文系だと有利な職業には以下のような職業があります。
図書館司書:文学部、教育学部で司書課程の単位を取れば資格が取れる。
理系
理系を選んだ場合、高校では主に下記の科目を重点的に学ぶことになります。
英語や国語は必須で履修する場合が多いようです。
国語や英語は学ぶ場合が多い
大学の文系学部には下記のような学部があります。
工学部・理学部・農学部・医学部・歯学部・薬学部など
最近は文理融合学部も増えてきています。
医師:医学部を卒業し、医師国家試験に合格する必要がある。
獣医師:獣医学部などを卒業し、獣医師国家試験に合格する必要がある。
後悔しない文理選択のコツ
文系・理系によって学ぶ分野が違っており、将来の職業にも影響してくることが分かりました。
自分の将来のためにも、しっかりと考えて選ぶ必要があります。
しかし、どういった基準で選択すれば良いのでしょうか?
後悔しない文理選択のコツを紹介します!
将来の夢で決める
将来就きたい職業や、やりたいことがなんとなくイメージできている人は、それが文系と理系どちらに近いか調べてみましょう。
具体的な仕事内容を知ることで、より具体的に将来をイメージすることができ、文系と理系どちらを学んだ方が良いかも分かります。
その職業に就いている人は何学部出身の人が多いのかを調べることによって、行きたい学部も決まるかもしれません。
ただ注意してほしいのが、単純なイメージだけで選ばないようにすることです。
経済学部や経営学部、新理学部などの文系の学部であったとしても、統計など理系の知識が必要になる学問もあります。
また、一見理系に見える学部でも文系の科目だけで受験できる大学もあります。
イメージにとらわれずに、しっかりと必要な科目や進むべき学部を調べておきましょう。
好きな科目で決める
文理選択の際にやってしまいがちなのが「数学が苦手だから」文系にする、といった選択の仕方です。
ネガティブな感情で選択するのではなく、「英語が好きだから」文系にするといったように、好きな科目で決めるようにしましょう。
しかし「英語が得意だから」文系にするといったように、得意科目で選ぶ際には注意が必要です。
科目の得意・不得意は今の自分の状況で言えるものであって、将来変わってくることもあり得ます。
たとえ得意だったとしても、その科目が好きではなかったらずっと学び続けるのは苦痛になってしまいます。
不得意科目であったとしても、学ぶのが楽しいと思える科目があるのであれば、そっちを選ぶようにしましょう。
「好きこそ物の上手なれ」というように、好きであれば学び続けることは苦痛ではないし、やり続けることで得意になってくるでしょう。
「数学は苦手だから」という消極的な理由ではなく、学ぶのが面白いから、好きだからといった積極的な理由で選ぶ方が、後悔する可能性は低くなり、将来を考えることが楽しくなります。
文転・理転とは
高校1年生の時に理系を選んだけど、やっぱり文系の学部に進みたい…。
反対に、文系に進んだけど理系の学部に進みたい、といった人も中には出てくると思います。
理系に進んだから絶対に理系の学部に進学しなければいけない、なんてことはありません。
文転、理転といって、自分が進んだのとは反対の学部に進学することも努力次第で可能になります。
文転:理系から文系に変わること
理転:文系から理系に変わること
しかし、文転理転したからと言って、すぐに授業の科目を変更することは容易ではありません。
高校2年生のうちは理系の科目を続けて、3年生に文転して文系の科目の授業を受けるといった流れになるでしょう。
文転・理転する際はよく考えてからにしましょう。
文理選択と同じように、ネガティブな感情で文転理転してしまうと、後悔することになるかもしれません。
理系に進んで理系の学部にいきたいけど、伸び悩んでいるから文系にしよう、といった理由であれば文転するのはやめた方が良いです。
どうしてもこの学部に行きたい!将来この職業に就きたい!という強い思いがあれば、文転理転しても問題ないでしょう。
就職有利は理系?
『文系よりも理系方が就職率がいい』『文系よりも理系の方が将来安定している』等々、理系有利な意見を耳にしたことはありませんか?
この意見に明確なエビデンスはありませんが、参考に出来る資料が厚生労働省から発表されていますので参考にしてみましょう。
令和4年5月20日発表 大学等卒業者の就職状況
厚生労働省が発表した、令和4年3月大学等卒業者の就職状況は、概要では以下のようになっています。
◎大学は95.8%
◎短期大学は97.8%
◎大学等(大学、短期大学、高等専門学校)全体では96.1%
◎大学等に専修学校(専門課程)を含めると96.0%
厚生労働省のホームページに掲載されている『令和3年度大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況調査(4月1日現在)について』
という資料に、大学文理別就職率という表があるので見ていただくと分かりますが、
◎大学(文系)95.4%うち、国公立95.7% 私立95.3%
◎大学(理系)97.4%うち、国公立96.9% 私立97.9%
と、差がないことが数字から分かります。
よく耳にする世間一般の話しは、事実当てはまらないことも多々ありますので注意が必要です。
『理系の方がなにかと有利な感じがするから、とりあえず理系選択』とうう曖昧な考えでは、その後の自分の首をしめかねません。
大切なのは、自分が学びたいことや将来の仕事に繋がる興味関心です。
今は男女の考え方の概念も変化しつつあります。
世間一般の考え方で自分の未来を決めてしまう事は避けたいですね。
将来を意識して勉強しよう―まとめ―
高校1年生のうちに将来に関わる決定をすることは、荷が重いかもしれません。
しかし、文理選択は自分の将来を考えるきっかけになることでしょう。
大事なのは、自分はどんな仕事をしたいか、どんな生き方をしたいのかを決めることです。
目標がなければ目的地にたどり着けませんが、目標があれば目的地に向かって努力していくことができます。
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