大学の理工学部で学べることとは?人気就職ランキングも紹介します
理系の大学に進学したいけれど、学部選びに困っているという人はいませんか?
今回は、理系としても有名な理工学部で学べることや、おすすめの大学、また理工学部の学生に人気の就職先について紹介しています。
ぜひ学部選びや受験校選びの参考にしてもらえたらと思います。
理工学部とは?
「理工学部」とはどのような学部でどのような事を学ぶことが出来るのでしょうか。
まずはじめに、理工学部について詳しくみていくことにしましょう。
どんな学部?
理工学とは、「理学」と「工学」の知識を組み合わせ、総合的な研究を行う学問です。
理学は、自然界の基本法則や仕組みについて探求することを重視し、工学は、その知見を応用して新しい科学技術を創出することを重視する傾向がある学問です。
つまり理工学部とは、理学部での体系化された理論を基に研究成果を活用し、社会に還元できる新たな科学技術を創造する学問といえます。
例えば、理工学部での研究は、「ナノテクノロジー」や「遺伝子工学」など、最先端分野の研究課題とつながっています。
そのような社会を大きく変化させる可能性のある分野において研究成果を挙げられるよう、しっかりとした理論や基礎知識を踏まえた上での応用力を身に付けることが求められます。
そのため、多くの学校の理工学部では、物理学科・化学科・数学科などの理学部系と、電気工学科・建築学科・情報工学科などの工学部系の学科、その両方の学科が設置されています。
どのような授業を受けるの?
では、理工学部では具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか?
まず1~2年次に、語学や体育などの一般教養と、理系の基礎知識を学んでいく場合が多いようです。
理工学部では、英語を用いた論文・研究発表などの機会もあるため、少人数制のクラスでの英語などに力を入れている学校もあります。
そして理系の学習の基礎力を身に付けた後、3年次以降は機械工学科や建築学科・数学科・物理学科・情報科学科など、学科ごとに専門科目を中心に学習していく場合が多いようです。
学科とそこで学べる内容は学校によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、入学時に学科が決定している学校と、入学後に自分の適性を見極め、自分が学びたい専門分野=進みたい学科を選択する学校があるので、そちらも確認しておくといいでしょう。
理工学の「理学と工学の知識を組み合わせ、総合的な研究と教育を行う学問」という理念に基づき、学科を横断し、他学科の専門分野を横断的に学べる学校もあるようです。
また、理工学部が設置されている学校では、中学校および高等学校教諭の数学・理科・情報・工業の第一種免許状の取得が可能な場合が多いです。
他にも、電気主任技術者・建築士・測量士補などの試験一部免除、あるいは受験資格を得ることができる学校もあります。
研究者も技術者も目指せる
理工学部では理学も工学も学べるので、大学教授などの研究者を目指すのか、メーカー企業などの技術者を目指すのか、まだハッキリと定まっていない高校生にもおすすめできる学部です。
また、理工学部ではより実社会に近い観点から理学を学べるので、一般的な傾向として、理学部よりも就職にやや強いと言えるでしょう。
理工学部のあるおすすめ大学
それでは、理工学部のある大学でおすすめの大学を2つ紹介します。
国公立大学と私立大学です。
東京工業大学
東京工業大学は、国内トップクラスの理工系総合大学です。
実際、東工大は東京一工という国内の最難関大学群に含まれています。
理工学部という名称の学部はありませんが、教授陣・学生の質とともに国内最高レベルの環境が揃っているので、最先端の理工学を学びたいという学生におすすめです。
偏差値で大学の全てが決まる訳ではありませんが、やはり偏差値が高い大学の方が学生のレベルも高いですし、研究の場としてより良い環境であることは事実です。
東京理科大学
東京理科大学は、私立で最も偏差値の高い理系総合大学です。
理系総合大学なので、非常に幅広い理工学の研究分野を学べるというのがおすすめポイント。
理科大の理工学部は理工系から工学系まで10もの学科が集まっています。
理工学部生が選ぶ就職先ランキング
最後に、理工学部生に人気の就職先を1位~5位までランキングにして紹介していきます。
理工学部を卒業したらどのような就職に就くのかの参考にしてもらえたらと思います。
1位 情報・通信
理工学部生が選ぶ就職先職業ランキング1位は「情報・通信」です。
情報通信業は、スマホなどの通信業、テレビなどの放送業、ソフトウェアなどの情報サービス業があります。
代表的な企業は、NTT・ソフトバンク・KDDI・Zホールディングス・大塚商会です。
今後の課題として、クラウドサービスの普及やビックデータの活用があります。
2位 メーカー
理工学部生が選ぶ就職先ランキング2つ目は「メーカー(製造業)」です。
メーカー(製造業)は原料を元に製品を開発し、販売する企業です。
代表的な企業として、トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、日立製作所、ソニーなどがあります。
今後の課題としては、「工場の機械をセンサーでデータを取り、故障を予知する」などのデジタル化やデータの活用があります。
3位 建築業
理工学部生が選ぶ就職先ランキング3つ目は「建設業」です。
建設業は、住宅を建てる、不動産、道路などのインフラ、工場の生産設備があり、とても大きい業界です。
代表的な企業として、大和ハウス、清水ハウス、大林組、鹿島建設、大成建設があります。
今後の課題は、太陽光発電などの環境に良い事業での差別化ができるかどうかというところです。
4位 サービス業
理工学部生が選ぶ就職先ランキング4つ目は「サービス業」です。
サービス業は、ネットショッピングなどのインターネットサービスや広告などです。
代表的な企業として、電通、リクルートHD、博報堂DYHD、楽天、セコムがあります。
今後の課題としては、情報サービスの分野では、魅力的なコンテンツを提供して広告収入をあげることなどがあります。
5位 金融・保険
理工学部生が選ぶ就職先ランキング5つ目は「金融・保険」です。
金融・保険は、銀行、証券、生命保険、損害保険、ノンバンクに分けることができます。
代表的な企業として、メガバンク、野村HD、大和証券、かんぽ生命、第一生命があります。
今後の課題としては、リーマンショックによる収益の改善があります。
理工学部を目指そう-まとめー
理工学部のことが少しは分かりましたか?
現在、多くの学校では、「理学」「工学」と単体で学部を設置するのではなく、「理工学部」として理学と工学を融合した学部の形をとっていることが多いようです。
「理系にまつわる知識や理論を身に付けるだけではなく、社会に還元できる研究をしたい」と思っている人は、まずは自分が興味のある分野について学ぶことができる学校を調べてみてはいかがでしょうか。
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