【大学入試】世界史論述が出る大学と効果的な対策法とは?

世界史の論述問題と言われても何をどう勉強していけばよいのか分からない人も多いかもしれません。

この記事では、主要大学の世界史論述問題の傾向と、論述問題を勉強する時にしておいた方がよい対策法について解説しています。

世界史の論述とは?

まずは世界史の論述について詳しくみていきましょう。

どの時期から勉強を始めるべきかにも触れています。

世界史論述の種類

世界史の論述は、30~100字程度で簡潔にまとめるものから、600字もの長い記述を求めるものまであります。

厳密な決まりはありませんが、100字に満たない短めのものを「小論述」、300字を超える特に分量の多いものを「大論述」、その中間の分量のものを「中論述」と言います。

形式もさまざまで、指定語句が示されるものや、提示された史料や地図から読み取れることを参考に論述するよう求める問題もあります。

論述を出題する大学の多くは、例年似たような形式・分量を踏襲する傾向にあり、字数や形式が大幅に変わることはめったにありません。

そのため、論述対策では過去問の分析が非常に大きな意味を持ちます。

また、自分の志望校と似たような出題傾向を持つ大学の過去問に取り組むことも有効な勉強となるでしょう。

いつから勉強を始めるべき?

いつから論述を始めるべきかという事ですが、高3の春や夏から論述対策をしっかりとするのは少し早いかもしれません。

共通テスト対策に力を入れるべきだし、国数英という時間のかかる教科を先にやっておいた方が良いからです。

国公立大学の場合、共通テストを突破しなければ話になりませんので、まずは共通テスト対策及び国語・英語・数学の対策に力を入れていきましょう。

ただし、私大専願の人や浪人生はもう少し早めに取り組んでもいいかもしれません。

世界史の論述問題が出る大学

それでは次に、世界史の論述問題が出る大学をみていきましょう。

たくさんありますが、ここでは主要な大学についてみていきます。

東京大学

東大世界史は例年大問3題の出題です。

第1問が450~600字超の大論述、
第2問が30~120字程度の小論述を複数題、
第3問は記述式で語句を答える問題が中心ですが、小論述が加わる年もあります。

単なる暗記では太刀打ちできず、歴史を俯瞰的にとらえ論理的に表現する力が求められます。

京都大学

京都大学では300字の論述が2題出題されます。

オーソドックスな問題であり、教科書内容をきちんと学習すれば対応できますが、どの地域・時代からもまんべんなく出題されるので、幅広く正確な知識とそれを指定字数内でまとめる能力が求められます。

例年東洋史から1題、西洋史から1題の出題で、特に東洋史では「中国史」がテーマとなることが多く、入念な対策が必須です。

一橋大学

一橋大学の世界史は例年論述問題だけで構成されています。

400字の問題が3題(年によってそのうちの1題が200字×2や50字+350字などに分かれることもあります)で、
第1問は中世ヨーロッパ、
第2問は近現代ヨーロッパ、
第3問は近現代東アジアがテーマとなるのが通例です。

「フランス絶対主義がどの程度『絶対的』であったか」「フス戦争の背景、結果と意義」など、大学受験レベルを超えているように感じられる非常にハイレベルな問題もありますが、その多くは「古代」「中世」「近世」「近代」がどのような時代なのかという、歴史に対する深い理解・洞察力を問うています。

ユニークな視点から歴史に切り込む出題が多いので、過去問分析を十分に行っておくことが重要になります。

東京外国語大学

東京外国語大学では、例年400~600字の論述と100字の論述が出題され、近現代を対象範囲とし、史料から読み解き答える形式となっています。

一問一答形式の問題は基礎レベルですが、論述問題はここ数年難化傾向にあります。

したがって十分な対策が必要となりますが、英語の点数配分が非常に大きい(世界史100点満点に対して英語300点満点)ため、東京外大を目指す人は勉強の優先順位を誤らないように留意しましょう。

筑波大学

筑波大学の世界史は例年400字の論述4題で構成されます。

古代から現代までまんべんなく出題されるので、通史をまだ最後まで学習し終わっていない段階でも取り組みやすい問題が多く、筑波大を受験しない人にとっても、こちらの過去問は早い時期から論述の練習をするのに適しているでしょう。

世界史論述の効果的な対策法

それでは、世界史論述の効果的な対策法について解説していきます。

以下の要点に気を付けて練習してみてください。

はじめは100字以内の小論述から始める

まだ慣れていないうちからいきなり400字や600字の論述にチャレンジするのは少し無謀と言えるでしょう。

いわゆる「大論述」は単に字数が多いだけでなく、歴史の流れを俯瞰的に捉える力が必要とされるため、実際に解くのが難しいのです。

そのため、まずは100字以内の小論述から始めるのがおすすめです。

字数が少ない問題は問われていることも比較的シンプルなので、世界史論述に慣れるのに適しています。

参考資料を見ながら書いてみる

論述を練習し始めた最初のうちは、教科書や用語集、資料集などを見ながら解いても構いません。

もちろん模試や実際の入試では何も見ないで解答しなければいけませんが、初めは書くことに慣れるのが重要です。

分からない事項はその都度調べて、インプットしながら論述の練習を進めていきましょう。

何も見ないで答案を作成する練習は、高校3年生の夏くらいからで十分間に合います。

メモの作成は必須

論述を解く際、設問に目を通してすぐに答案を書き始めることはおすすめしません。

その前に自分なりのメモを作って全体の構成を練ることが必要です。

なぜなら、考えがまとまらないうちから文章を書き始めると、字数が足りなくなったり文章の構成が論理的でなくなったりすることが多いからです。

これは練習時だけでなく、試験本番でも必要な作業で、メモの精度が答案の得点を左右するといっても過言ではありません。

論述対策は教科書が大切

論述とは、難関私大のように細かな知識を問うのではなく、重要事項を問う問題です。

それに必要な知識を過不足なくまとめてあるのが教科書なのです。

論述問題のほとんどは教科書レベルの知識で解くことができます。
教科書を隅から隅まで読み込み理解することが、世界史論述の力を伸ばす一番の近道です。

さらに、重要事項を必要最低限の言葉で分かりやすく説明している教科書の文章は、そのまま論述の答案に応用するのに適しています。

復習と添削を必ずする

論述を解いた後は、まずその問題集や過去問の「解答・解説」をじっくり読みましょう。

明らかに間違っていたり知識が不足していたりする部分は自分で復習につなげることができるでしょう。

ある程度論述が書けるようになってくると、答案と模範解答を比べて出来具合を判断することが難しくなるかもしれません。

そのような段階にまで到達したら、学校や塾の先生など、受験世界史に詳しい人に添削をお願いするのがおすすめです。

世界史論述対策をしっかりとしよう-まとめー

世界史の論述対策について解説してきました。難しく感じることも多いと思いますが、あきらめずに最後まで頑張ってください。

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