2024年度から変わる!英検の変更点や勉強の仕方を解説します
実用英語技能検定(以下 英検)を運営する公益座談法人日本英語検定協会が、2024年度より試験を一部リニューアルすることを発表しました。
今回のリニューアルは、現行の学習指導要領で求められている複数技能を基本とし、新たな出題形式を取り入れています。
英検は小学生のうちから取り組むご家庭が多く、その注目度は英語試験の中でも圧倒的!
今回の記事では主な変更点や勉強の仕方、桜凛チャンネル(YouTube)からも詳しく解説していきたいと思います!
主な変更点
まずは主な変更点について解説していきます。
変更のある級
発表では、変更級は3級以上(1級、準1級、2級、準2級、3級)の試験が対象となっています。
変更点
大きな変更点は、Writing(ライティング)の出題数が増えることです。
上記に挙げた各級で、出題数が1題から2題に増えます!
1級、準1級、2級は既存の『意見論述』に追加される形で『要約問題』の出題があり、準2級、3級関しては、同じく既存の『意見論述』に『Eメール問題』が追加されます。
問題数が増えるにあたり、準2級は試験時間も75分から80分に変更、3級は50分から65分に変更となります。他の級は時間変更なし、とういうことは、Writingだけ見ると以前よりもスピーディーに問題を読み解く力が必要になってくる事が想像できますね。
しかし、安心してください!
Reading(リーディング)問題では、3級以外の級で問題の設問数が削減されます!
具体的に削減される設問数は分かりませんが、これだけ見るとWritingに比重が重く乗っかっている印象を受けます。
Listening(リスニング)は変更なし、Speaking(スピーキング)は準1級のみ変更ありで、『話題導入文』が追加されます。
詳しくは、英検のホームページから、特設サイトが公開予定(12月7日)なので是非ご覧になってみてください。
https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/
何故リニューアル?
英語検定は文部科学省が告示している学習指導要領に沿った形で出題されています。
学習指導要領が2020年から小学生→中学生→高校生と順番に改定され実施に至っています。
中学1年生の学校の教科書見ると一目瞭然。昔はアルファベットから始まり、簡単な挨拶文が少し載っている程度でした。ところが、アルファベットは既に小学生のうちに履修済みという認識で教科書が進んでいくので、『もうこんな所まで進んでるの!?最近中学に入学したばかりなのに』というスピード感を垣間見ることが出来るのではないでしょうか。
進度が速い分、英検の試験内容も引っ張られているということになります。
1次試験での3技能をバランスよく
また、新学習指導要領では、聞いたり話したり書いたりするだけではなく、思考力や判断力もコミュニケーションの中で培っていくことも狙いとしています。
様々な場面から適切な表現を思考&判断していかなければならないのです。
Writing(ライティング)での要約問題は上記の力を試す問なっているのではないでしょうか。
早く取らなきゃ!英検!?
人間は変化に弱いもの。
英検の出題範囲が変わるなんて、やっぱり今年度中に英検は先取りする形で取っておた方が得策!と思う方も多いと思います。
桜凛進学塾でも、英検について様々な問い合わせや勉強方法に関するご相談があります。
桜凛チャンネルから、以下の配信を行っておりますのでご覧になってみてください。
【英検は先取りすべき?する際の注意点とその後の勉強法について東大出身講師が解説!】
英検は、目標にするツールとしては良いと思いますが、まずは基本的な英文法が理解できているかを文法書などを使って確認してみる必要があります。
英検ばかりを次々と先取りすることに固執する必要は全くありません!
特に長文に関しては、英検を取りたいとなると問題に答えるために長文読む(設問の前後だけ読む)傾向が強くなってしまうので、そうではなく、長文を理解して答えられるようにしていく事が大切です。
まとめ
2024年度からリニューアルする英語検定について解説しました。
以前よりも英語技能に関する総合的な力や判断力、表現力も求められている事が分かりました。
しかしながら、英検だけを指標に先取りに奔走する必要はなく、むしろ、単語や英文法、基本的な力がきちんと自分に備わっているかどうかを確認していく事が非常に大切になります。
参考にしてみて下さい。
英検や英語の勉強方法に関わらず、進路や他教科についても悩んでいる方は桜凛進学塾の無料相談をご利用ください。
また、遠方であればオンライン授業も対応しております。
オンライン授業では個別指導を行っており、教室で受けるのと変わりないきめ細かいサポートが受けられますので一度ご相談ください。
▼他の記事はこちらから▼
リアルドラゴン桜!桜凛進学塾・新宮竹虎が語る東大受験の必勝法!
【受験生】北海道大学に現役合格するために知っておきたい勉強法とは?
【受験】物理の勉強をする際におすすめの勉強法の順番を解説します
タグ:2023年の合格実績, 勉強法