経済学部って文系?理系?学部選びに役立つ基礎知識ご紹介!
大学受験をするにあたって、文理選択はほとんど避けては通れない道かと思います。
自分が文系であるか、理系であるか。
また志望する学部が文系であるか理系であるかは、
学部選びや大学選びに根強く関わる重要な要素の一つです。
今回の記事では、文系なのか、理系なのか、
少しわかりにくい学部である「経済学部」に着目して、ご紹介したいと思います!
是非、後悔しない学部選びに役立ててくださいね!
学部に存在する3つの系統
大学の学部には、「人文科学系統」、「社会科学系統」、「自然科学系統」の3つの特徴が存在します。
「人文科学系統」には、主に、
文学・語学・哲学・心理学・歴史学・考古学・文化人類学などが存在します。
これらの学問は、主に文学部の中の「学科」として存在することが多いです。
「社会科学系統」には、
法学・経済学・経営学・商学・政治学・国際関係学などが存在します。
これらの学部は、「文系」と括られている学部です。
とてもメジャーな学問が多く、数多くの大学に存在します。
「自然科学系統」には、
医学・理学・工学・看護学・農学などが存在します。
理系学生の大半がこの「自然科学系統」に属する学部に進学している傾向があります。
経済学部って何?
さらに、「経済学部」に着目していきたいと思います。
この項目では、経済学部の特徴、学問、そして一見似たような学部としてあげられる「経営学部」との違いについて触れていきたいと思います!
経済学部の特徴
経済学部とは端的に、経済学を専門として研究する学部です。
経済学部で学習する内容は、大きく分類すると以下の3つに分けられます。
1.理論経済学
2.応用経済学
3.経済学史・経済思想史
理論経済学
一つ目の、理論経済学はいわゆる「マクロ経済学」や「ミクロ経済学」が当てはまります。
マクロ経済学とは、景気の変動や政府の対策など、
個別の経済活動を一つに集計した一国経済全体を扱う学問です。
対するミクロ経済学とは、企業の動向や個人の消費活動など、
いわゆる最小単位の経済主体の行動を研究する学問です。
「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」は経済学の主軸であり、基本とも言える学問です。
経済学部に入学したら、必ず学習する機会があると思います!
応用経済学
二つ目の、応用経済学とは、理論経済学を応用した学問です。
理論経済学で培った基礎的な知識を、時には商学・法学・政治学など、
多角的かつ広域的に研究する学問になります。
経済学史・経済思想史
三つ目の、経済史・経済思想史とは、経済の「思想や歴史」を研究する学問です。
例えば、経済学史、政治経済学、経済思想史が当てはまります。
上記2分野はかなり数学を扱いますが、
この分野は上記2分野ほど数学を扱わないのも特徴の一つであると言えます。
経済学部は、例えば統計学や、ミクロ経済学やマクロ経済学など、
意外ですがかなり数学を使う学問になります。
もともと理系であった人が、
文転して経済学部にくることもたくさんあるのも特徴の一つなのではないでしょうか。
数学3を扱って、お金の動きをみることもあるので、
数学に抵抗感がない人に比較的おすすめできる学部だと思います。
ですが、数学が苦手だからといって経済学部をやめる必要性は0です!
文系から進学してくる人ももちろんたくさんいるので、
各大学で「微分積分」を1から学習したりするなど、きちんとカバーできるカリキュラムは組まれているはずです。
経営学部との違いってなに?
また、経済学部になんとなく似たような学部として、経営学部があげられるのではないかと思います。
経済学部と経営学部は、名前はとても似ているのですが、異なる学問を扱う学部です。
経済学では、経済そのものに焦点を当てて学習するのに対して、
経営学では、企業に焦点を当て、そのメカニズムや動向を学びます。
例えば、企業がどのようにして資金調達を行うのかなど、
実際の企業が抱える可能性のある・抱えている問題点に着目して研究を行う学部です。
将来、起業したいという夢を持つ人や、
単純に企業の動向について興味のある人が入学する学部なのではないでしょうか。
理系が経済学部を目指すってアリですか!?
結論から言うと、アリです。
先ほどもあった通り、経済学部の特徴として、
理系上がりの方が多くいること、そして、数学をたくさん使う学問であることがわかったと思います。
次の項目では、理系と経済学部についてさらに深掘って行きたいと思います!
経済学部の主な受験科目
まずは、国立大学の経済学部入試についてお話しします。
意外かもしれませんが、国立大学経済学部入試二次試験では、
多くの場合数学が必須になることがあります。
それは、経済学部が数学を重視する・数学を活用した学問であるからでしょう。
文系の学生にとっては、二次試験で行われる数学科目は鬼門です。
でも、理系のあなたなら、優位に立つことができるでしょう。
また、私立の大学でも、世界史や日本史の代わりに数学受験をすることができる大学が多く存在します。
つまり、理系の学生は、余計に世界史や日本史を勉強する必要なく経済学部を受験することができるのです!
中には、理工学部と併願して経済学部を受験する人も見受けられるほどです。
理系が目指せる経済学部一覧
次に、理系学生にオススメな経済学部を一覧にまとめてみました。
毎年入試要項は変わってくると思うので、
きちんと各大学のホームページのチェックをしながら最新の情報に触れることを忘れないでください!
国立大学
大学名 | 受験時期 |
京都大学 | 前期 |
大阪大学 | 前期 |
神戸大学 | 前期 |
一橋大学 | 後期 |
岡山大学 | 前期と後期 |
私立大学
大学名 | 方式 |
慶應義塾大学 | A方式(英数・小論文) |
上智大学 | 一般試験学科別(英国数)、TEAP利用型(数学のみ) |
明治大学 | 学部別(英数国) |
青山学院大学 | 個別B方式(英数) |
是非、大学選びの参考にしてみてください!
自分の興味関心を大切にしよう!―まとめ―
以上、経済学部についてまとめました。
経済学部は、一般的には文系の学部であると言われていながらも、
たくさん数学を活用した学問であることがわかりました。
理系だから無理だ。
文系だから無理だ。
経済学部に関しては、そんなことを思う必要はありません。
文系の人にも、理系の人にも経済学の道は開けています。
今回は、経済学部についてお話ししましたが、学部は経済学部に限らずたくさんあります。
満遍なく、様々な学部を調べながら、自分が一番やりたいことに従って学部選びをしてください。
経済学部の特徴まとめ
・理論経済学、応用経済学、経済史・経済思想史に分類される
・理系から経済学部にくる人は珍しくない
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