寝ないで勉強すると効果的?徹夜勉強のメリットとデメリットを知ろう
学校に部活、塾等で自分の勉強時間がなかなか取れない、テストが近いのに勉強が思うように進んでいない…
そんな時、寝ないで勉強をすることがあります。
寝ないで勉強する時のメリットとデメリットをきちんと認識し、自分で効率的な勉強方法を見つけていきましょう。
寝ないで勉強すると効果的な事は?メリットを知る
まずは、寝ないで勉強をするメリットは一体どんなことがあるのでしょうか。
4つに分けてまとめました。
勉強時間の確保が出来る
圧倒的に勉強時間が確保出来るのは言うまでもありません。
普段19時に帰宅すると仮定しましょう。
夕飯を食べ、入浴を済ませ、学校の準備をして、少しリラックスしてからいざ勉強しようという時間が21時だとして、夜中0時まで勉強するとしたら、実質の勉強時間は約3時間ですが、これが朝の6時まで勉強するとなると、時間計算で9時間の勉強時間が確保出来ることになります。
普段の勉強時間が3時間だとすると、実に3倍の時間を勉強につぎ込む事が可能になり、3日分の学習時間が1日に集約できる、これは非常に大きなメリットではないでしょうか。
試験まで時間がない時に有効
寝ないで勉強をしなければいけない状況というのは、大学生であればレポートの提出期限がせまっていたり、中学生高校生であれば、期末テストや模試が差し迫っていたり、「切迫している」状況の時にやらざるを得ないということが多いのではないでしょうか。
寝る時間を削って勉強をするわけですから、それだけの効果がテストやレポートの完成に多大な影響を与えるわけです。
人は、勉強した内容を時間の経過と共に忘れていってしまいます。
ですが、テスト前日の徹夜勉強は、そのまま寝ずにテストを受けることになりますので、勉強した記憶が新しいままテストに取り組むことが出来、忘却してしまう不安が軽減されます。
また、世の中にいらない教科というのは存在しないのですが、例えば期末テストの8教科9教科の場合、『この教科は優先順位が低いので1日で仕上げたい』という様に、優先順位を考えると直前詰め込みで徹夜のパターンが発生すると思います。
自分の徹夜後の体力をしっかりと分析しながら、1日程度の徹夜はあり得るのが自然でしょう。
静かな環境で勉強が出来る
日中は様々な生活音が気になかなか勉強に身が入らない…という人にとって、徹夜時間というのは非常に集中できる静かな環境であると言えます。
また、SNS更新も夜中は頻度が減りますし、友人とのLINE のやりとりも、夜中であれば殆どしないという状況が多いと思います。
音だけでなく、周囲との関わりも減る時間帯の為、自分だけの時間、という認識も生まれ、勉強の進捗がスムーズに運ぶ、というメリット感じる人も多いのではないでしょうか。
達成感を感じることが出来る
例えば、「今日は10時間寝ずに勉強した」という達成感は自信に繋がります。
もちろん、寝ないで勉強をしているわけですから、体も脳も疲労困憊な状態です。
しかし、「自分はやりきった、寝ないで頑張れた」という気持ちが自分のモチベーションをあげてくれることで、疲労よりも達成感を得た満足度の方が上回ります。
寝ないで勉強すると非効果的な事は?デメリットを知る
では、長時間寝ずに勉強することによるデメリットは一体何なのでしょうか?
勉強効率の低下
上述にもありますが、確かに翌日にテストがある直前の徹夜勉強は、勉強内容を忘れないままテストに向かえる為、効果がありますが、勉強内容の定着という部分に着目すると、人は睡眠をしっかり取らないと定着させることが出来ません。
よく、「睡眠を取ると勉強した事を忘れない」と言います。
これは、毎日少しずつでも勉強した内容を一定の睡眠で脳に記憶させ、それを毎日繰り返すことで定着度が上がっていくという事なので、直前徹夜勉強の内容は、テスト後に睡眠をとってしまえば、ほぼ忘れてしまい、定着しないまま一時的な記憶で終わってしまう傾向があるのです。
「この前徹夜で勉強した内容なのに…忘れちゃってるな」という事が繰り返されると、結局同じ部分の勉強時間を再び丁寧にやり直していかないとと定着しないということになり、長期で見た場合、寝ずに一時我慢して勉強することが非効率ということになってしまいます。
睡眠不足
「しっかりと睡眠を取らないと記憶は定着せず、時間が経てばどんどん忘れていく。
最終的には殆ど覚えていないという結果に陥る」これが基本です。
勉強する→睡眠を取る→記憶に残る→勉強する→睡眠を取る→記憶に残る
これを日々繰り返すことによって100%の定着率に近づけていくのが人間の脳です。
睡眠不足は様々な障害をもたらし、脳の記憶部分だけでなく、食欲減退や精神的不安定等体にとって良いことがありません。
生活リズムが狂ってしまう
その日1日だけ寝ないで勉強をしとしても、次の日遅くまで睡眠を取ってしまい、また夜になってから勉強を始める…という様に、勉強時間が夜中にシフトしてしまい、それがなかなか元に戻す事が出来なくなって来ます。
たった1日だけ徹夜とはいえ、その後の時間の使い方に気を付けないとズルズルと徹夜時間の勉強スタイルから抜け出せない…生活のリズムが崩れてしまいます。
寝ないで勉強する時の留意点
寝ないで勉強をすると、大量の勉強をすることで一時的に頭の中に沢山の情報量が蓄積されますが、睡眠を取らないことですぐに忘れていき、長期間で見ると「勉強時間を沢山確保しているのに全然覚えていない」といった非効率的な勉強をしていることに気づきます。
でも、徹夜をしないと間に合わない…といった場合、どんなことに留意して心がけながら勉強したら良いのでしょうか。
体を動かしながら勉強する
軽くストレッチをするだけでも血のめぐりが良くなって勉強効率が上がります。
眠気が襲ってきた時は特に椅子から離れて歩いてみたり、足ぶみをしながら参考書を音読してみたり、工夫することが肝要です。
計画的に勉強する
沢山時間があると思うと、ついだらだらと勉強をしてしまいます。
寝ないで勉強をする前に、時間の使い方を細かく決めて、タイムスケジュールを目の前に貼っておくことが大事です。
「何時までにここまで終わらせる」「何時までにこの教科を仕上げる」とリミットを決めると長時間勉強がスムーズにはかどります。
短めの仮眠を取る
人間が最も眠気を感じる時間帯というものがあります。
それが午前2時から4時の間です。
この間に15分から20分位の仮眠を取ることをおすすめします。
人間の脳にも限界があり、許容範囲を大幅に越えてしまうと機能停止といった事態に陥ります。
時間がいくらあっても、脳がギブアップでは勉強するにも内容が全く入ってきません。
あまり長時間寝てしまうと、眠りが深くなってしまい、そこから起きて勉強を再開するには逆に疲労を強く感じてしまいます。
徹夜は応急措置
寝ないで勉強する留意点を挙げてきました。
ただ、忘れてはいけないことは、「一度に徹夜で詰め込んだ情報は、一端寝てしまえばすぐに忘れてしまう。」という点です。
長期的に見れば徹夜が応急措置的な勉強方法である事に気づくと思います。
寝ないで勉強するという緊急事態にならないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。
徹夜になってしまう前に計画的な勉強を
やはり、一番大切な勉強方法というのは、「毎日一定の勉強時間を確保し、継続する」ということです。
寝ないで勉強する癖をつけてしまうと、テスト前だけ「一夜漬け」状態になり、テストが終わってしまえば勉強内容をすっかり忘れてしまうという事になれば、せっかく膨大な時間を寝ないで確保したのに意味がなかった、定着しなかったという結果に陥ります。
徹夜にならないような毎日の勉強計画を立てる工夫が出来たら良いですね。
徹夜勉強のメリットとデメリットを知ろう―まとめ―
寝ないで勉強するメリットとデメリットをご紹介しました。
寝ないで勉強をするという事は、ある一定の条件下では効果が発揮できますが、寝ないで勉強をすればいいや、という考え方で徹夜ばかりが続くことは長期的に見て効率が悪い勉強法になってしまいます。
徹夜は最小限に利用して、普段の勉強効率を上げられる様に出来たら良いですね。
いつも徹夜勉強に頼ってしまい、なかなか普段の勉強効率を上げられないという方は、一度勉強方法を客観的に見つめ直してみる必要があると思います。
桜凛進学塾では、受験を突破してきた講師陣が様々な勉強スタイルを駆使して励んできた経験を活かし、現在悩みを抱えている方へ効率良く勉強できる方法をアドバイスしています。
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