【最新版】ただ解くだけじゃもったいない!絶対伸びる赤本の使い方
赤本は志望校に行くためには必ず解くべき過去問集ですが、ただ解けば良いわけではありません。
赤本の「効率の良い使い方」をご存知ですか?
この記事ではすでに赤本の詳しい活用方法についてご紹介していきます。
そもそも赤本ってなに?青本との違いとは
赤本とは?
まず初めに、そもそも「赤本」とはどんなものなのか確認していきましょう。
赤本とはズバリ、「大学入試の過去問題集」のことです。
世界思想社教学社が発行しているもので、シリーズを通して表紙が赤いので「赤本」と呼ばれているんですね。
赤本の中には、それぞれの大学で実際に過去に出題された問題(3年分が主流)が収録されています。
さらに、各大学の基本情報、過去問題から見た入試の傾向と対策方法、そして問題だけではなく解答と解説もついています。
※解説は各大学公式の見解ではないため、あくまで参考と捉えましょう。
全国の大学の過去問大集が発行されており、特に有名で規模大きい大学の場合には、大学ごとよりさらに細分化されて学部ごとになっていることもあります。
自分の志望校や学部が決まっていない人は、問題や「傾向と対策」のページを参考にして、自分の得意分野と合っているかどうかを確認するのにも使えますよ!
青本との違いは?
同じように、駿台予備校から出版されている過去問題集もあります。
こちらは表紙が青いので「青本」と呼ばれています。
赤本と比べると刊行している大学が少なかったり、収録されている過去問の年数が狭かったりします。
難関大学を中心に刊行されているので、自分の志望校に応じて探してみてくださいね。
収録年数は少ないものだと2-3年分のみのものもあるので、選ぶ際には注意が必要です。
一方で、解説がとても丁寧でわかりやすいという良い点もあるので、もし赤本の解説でわかりづらいところがあったら、青本にも収録されていないか確認して、青本の解説を探してみるのもおすすめです。
赤本を使うことの2つのメリット
それでは、ここからは赤本を使うことがなぜ大事なのか、確認していきましょう。
赤本を使うことのメリットはたくさんありますが、大きく分けると「目標を明確にイメージできる」「自分の実力を知ることができる」の2点があります。
それぞれ、順に解説していきます。
目標を明確にイメージできる
定期テストと異なり、各大学や学部によって、問題の傾向や難易度が全く異なるのが大学入試。
なにも考えずにただやみくもに勉強しても効果的な勉強はできません。
そこで、自分が目指すべきゴールを知るために必須なのが、赤本=「各大学で出題された過去の問題を集めた問題集」なのです。
まずは過去問から、それぞれの大学の傾向や難易度、さらに今後取るべき対策を知って勉強計画を立てることが非常に大切です。
どんなに勉強ができる人でも、いきなり見たこともない問題を解くよりも、慣れている出題形式や難易度を理解している問題を解く方が高得点を取ることができます。
過去問は、自分の目指すゴールを明確にイメージする上で受験勉強には欠かせない教材なのです。
また、受験は長期戦なので、途中でモチベーションが上がらないこともあるかもしれませんが
そんな時、見えるところに志望校の赤本を置いておくことでやる気を上げてくれるという効果もありますよ。
自分の実力を知ることができる
また、赤本を解くことで、現在自分がどのレベルにいるのかを把握することができます。
赤本はその大学の過去に出題された問題をそのまま載せているので、赤本を解いてみると、自分がどの程度解けたかにより自分とその大学までのレベル差を把握できます。
自分が取れた点数と合格ラインの点数の差が、そのまま志望校と現在の自分とのギャップということになりますね。
差があることに落ち込む必要は全くありません!
まずは自分の実力を正しく知ることがとても重要なので、ここから足りない部分や苦手な分野を強化していきましょう。
逆に、充分に得点できた分野に関しては少し勉強時間の比重を変えてもいいかもしれません。
志望校別!赤本の効果的な使い方
次に、赤本の具体的な使い方について解説していきます。
突然過去問に手を出すのはハードルが高い気がしてしまい、ついつい後回しになってしまう人も多いのではないでしょうか。
それでは最大限効果的な使い方を、さらに詳しく志望校別にスケジュール感とともに見ていきましょう!
国公立大学志望の赤本の使い方
国公立大学合格のためには、2次試験の対策がかなり重要です。
そして、この2次試験で高得点を取るためには、過去問をしっかり勉強しているかどうかがカギになります。
直近の問題だけでなく年数の古いものも解きながら問題の出題傾向に慣れましょう。
一度解くごとに間違い直しと苦手分野の補強をして、徐々に志望校に合わせた対策を固めていくことが大切です。
取り組む順番としては、まずは古いものから解き始めて、最新の問題をなるべく最後に取っておくのがおすすめです。
一番最新の過去問は、直前の実力確認として模試形式で取り組んでみるのもいいですね。
スケジュール感としては、遅くとも受験生の11月ごろには志望校の赤本を準備して、それぞれの出題傾向や対策方法を確認しましょう。
このタイミングで、一度1年分の過去問をまとめて解いてみて、自分の実力をチェックしてみると良いです。
12月にも、一度志望校の過去問をまとめて解く日を作り、今度は時間配分などを具体的に意識してみるのをおすすめします。
12月中旬くらいまでは、2次試験の対策と共通テスト対策の勉強を並行して行っていき、
後半以降は共通テスト直前になるので、共通テスト対策に比重を置き余裕がある分を2次対策に充てていくと良いです。
1月も、共通テスト本番までは共通テストの過去問に比重を置き、共通テスト後からは2次試験の対策に集中していきましょう!
赤本に収録されている年数分は必ず全て解き、
答え合わせと解説の読み込みを含めて少なくとも2-3周は繰り返したいですね。
一度解いたら解きっぱなしにしている人も多いですが、それではもったいないです。
意外と2回目でも間違えてしまう問題は多くありますし、
逆に言えばそこが自身の苦手ポイントなので、集中してつぶしていきましょう。
私立大学志望の赤本の使い方
私立大学志望の場合には、複数の大学や学部を並行して受験することになる人が多いと思います。
大学によっても受験方式や受験科目が本当に多岐にわたっているので、全てを完璧にしようとするのは無理がありますし、そもそもその必要もありません。
自分の志望度に合わせて勉強のペース配分を考えていくことが大切です。
スケジュール感としては、国立志望と同じく遅くとも受験生の11月ごろには志望校の赤本を準備して、それぞれの出題傾向や対策方法を確認しましょう。
大学によってはある年から科目や時間が変更になったり、狙われやすい単元が変わったりすることもあるので、過去数年の問題を見ながら全体の時間配分の変化がないか、出題傾向に変化がないかどうかも見てみることをお勧めします。
また、このときに入試要項についてもしっかり確認してくださいね。
私立大学の問題はマニアックな問いも多く、いきなり解こうとしてもかなりハードルが高いです。
模試でC判定以上が出るくらいを目安に、まずは共通テスト対策などの基礎学力をしっかり固めてから取り組んでいきましょう。
1月以降には、科目順や時間も完全に本番と同じようにリハーサルとして過去問を解く日を作ってみましょう。
しっかりと答え合わせと解きなおしを行い、間違えたところや苦手なところは確実につぶしていきます。
本番の試験では、緊張や焦り、また初めて見る問題に戸惑うこともあります。
余裕があれば、本番の8割の時間で過去問演習を行う機会を増やし、スピードアップした感覚に慣れておくことをおすすめします。
赤本は何年分解く?
次に何年分解けばいいかの問題ですが、こちらは第一志望や併願校、共通テストで異なります。
第一志望の場合
第一志望の場合は、赤本は10年分を目安に解いていきましょう。
昔になっていくにつれ問題の傾向は変わっていくかもしれませんが、激変しているわけでもないので問題はこのくらいを目安に解いておけば間違いありません。
あまり昔の赤本になると書店では買えない場合もありますが、高校の図書館に揃えてあるかもしれないので必ず確認してみましょう。
学部も自分が行きたい学部だけやるのではなく、他の受けない学部でも解いておくことをお勧めします。
問題の形式が学部ごとで大きく変わることはないので、なるべく数をこなしていきましょう。
併願校の場合
次に併願校の場合は、各科目の直近5年分は行いましょう。
時間がない場合は1,2年分でも構いませんが、全く過去問を受けずに受験するのは少し危険です。
併願を必ず押さえておきたいなら、こちらも力を入れて解きましょう。
共通テスト対策
最後に共通テスト対策ですが、まずは予想問題+過去問(もしくはセンターの過去問)をしっかり行いましょう。
予想問題対策は2年程度でもいいのですが、センターの過去問10年分は解いておくようにしましょう。
ポイントは3つ!赤本を使った効果的な勉強の仕方
次に赤本の効果的な勉強法をご紹介していきます。
ここでご紹介する「時間を計って解く」「間違えたら復習」「記述は先生に添削をしてもらう」の3点をぜひ意識してみて下さい!
時間を計って解く
夏明けに初めて解く場合は意識しなくてもいいですが、1月、2月の直前期に赤本を使う時は必ず時間を計りながら解きましょう。
こちらは第一志望や、共通テストは関係なく、実戦形式で問題を解いておくと本番でも実力を出しやすくなります。
間違えたら復習
赤本を解き終えて点数を確認したら終わりにしてしまうのではなく、どこをなぜ間違えたのかしっかり復習をしましょう。
また、人間は復習をしてもある程度時間がたったら忘れてしまうものです。
一度解いて答え合わせをしたら終わりにするのではなく、もう一度解きなおしをしましょう。
間違えた問題の復習がしっかり出来ているのか、確認にもなりますよ
記述は先生に添削してもらう
大学によっては、記述形式をとる大学があります。
その場合の答え合わせ(例えば和訳、英作文)は先生に添削をお願いするようにしましょう。
自力で採点するのは少し困難なので、学校や塾の先生に頼むと良いでしょう。
まとめ:赤本を活用して合格をつかめ
大学を受けるにあたって赤本がどのくらい重要なのか、使い方も理解できたことかと思います。
もし赤本を初めて解いて解けなくても落ち込む必要は全くありません。
何年分も解いて傾向を掴めばどの大学でもある程度は解けるようになっているはずです。
間違っていた問題は必ず解きなおして同じ間違いはしないようにすれば、もし似たような問題が出た時に焦らず正答できるはずなのでそれを心掛けて赤本に取り組んでみて下さい!
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桜凛進学塾では、このように赤本でもそれぞれの科目の効率の良い勉強法をお伝えします。
オンライン授業でも、それぞれの方に合った丁寧な指導をしていきます。
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