【定期試験から受験まで】現代文の押さえるべきポイントを教えます!
現代文に苦手意識がある人もいるでしょう。
テストや模試で現代文の成績が悪いにもかかわらず、何から勉強してよいのか分からないことも少なくない教科です。
この記事では定期試験から受験まで幅広く使える勉強法や参考書を紹介しています。
現代文とはどのような科目なのか
現代文がどのような科目なのかみていきます。
現代文を正しく知るためには正しく把握しておかなければいけません。
現代文はそもそもどんな科目?
現代文の勉強をするといっても、何をやればいいかが分かりにくいですよね。
何となく点数が取れてしまう一方で、どうすれば点数が上がるのか分かりにくい科目です。
英語だと、とりあえず単語するか、文法するか、という人は多いと思います。
ところが、英語の単語・文法に相当するようなまずこれをやればいい、というものが、現代文では不明瞭ではないかと思います。
漢字を覚えたからといって、どんどん読めるようになるわけではありません。
語句の意味を覚えたからといって、それだけではやはり読めるようにはなりません。
読解問題を演習していたらどんどん読解力が上がっていくかというのも怪しいですね。
というわけで、現代文はまず、「読み方」と「解き方」に分けてアプローチしてみましょう。
現代文を正しく把握する
現代文は、筆者の主張が何であり、それがどんな論理構成で語られているかを理解すれば得点することができます。
「第一段落では、筆者の主張が提示されている」
「第二段落では、その具体例が語られている」
「第三段落では、筆者の体験談を通じて、主張がさらに強められている」
といった風に、筆者が言いたいことは何なのか、そのために各段落がどんな働きをしているか、といったことが見抜けると、ほとんど全ての設問に対応可能となります。
現代文で押さえるべきこととは?
現代文は曖昧な科目と言っても「ここまでは絶対に抑えるべき」という事柄は存在するし、そこまで達するのに大して時間はかからないので、いくら時間がないと言ってもその「ここまでは抑えないといけないライン」には達するべきです。
具体的に書くと
- 文書の論理構造を理解できること
- 問いの意味を理解できること
- 頻出の評論用語やテーマ、漢字などの知識面
この3つです。これはマーク式でも論述式でも変わらない、現代文で常に重要な要素です。
この3項目さえ押さえていれば、後は直前に集中的な演習を行うだけで良いのです。
現代文を読むために必要な4つの力
次に現代文を読むために必要な4つの力についてみていきましょう。
この力がつくと点数アップに繋がります。
語彙力
英語長文を理解するときには、英単語の知識がないと、そもそも読むことができませんよね。
それと同じで、現代文では語彙力が不足していると、まともに評論文が読めないという事態に陥ります。
そのため、現代文でも語彙の習得は欠かせません。
語彙は大まかに、漢字とキーワードの二つに分類できます。
漢字については、常用漢字全てをマスターしている漢検2級レベルに達していれば、ほとんど困ることはありません。
一方のキーワードは、「演繹」「帰納」「メタファー」「アウフヘーベン」など、日常会話ではほとんど登場しない特殊な語彙が現代文では多く使われます。
そのため、現代文のキーワードは専門的な対策が必要となります。
読解力
読解力とは筆者の主張が、どのような構造で語られているかを把握する力です。
たとえば、「日本のゲーム産業」がテーマの評論文を読みながら、
「筆者の一番の主張は、『ゲーム産業が日本の経済を支えている』ということだな」
「第三段落には、『ゲームの市場規模は1兆5000億円』とか、グッズの売上額とか、具体的な数値が示されている。ここが筆者の主張の裏付けだな」
といった感じで、本文の主旨とその構造を、自分の言葉できちんと説明できるようになればOKです。
読解力は、現代文を司る最も重要な能力と表しても過言ではありません。
解答力
解答力とは、問題を解く際の具体的なテクニックで、“得点力” と言い換えることも可能です。
下記の通り、出題形式が「マークか記述か」で問われる技術が異なります。
- マーク形式の場合
- 記述形式の場合
不要な選択肢を除外するなど、本文の内容と選択肢の照合を正しく行うテクニックが必要です。
本文の論理構造や因果関係を把握した上で情報を整理し、字数内にまとめるテクニックが必要です。
速読力
受験本番では、限られた時間で難解な文章を理解し、設問を解く速読力が求められます。
したがって、上記1~3の力が身についていても、この速読力がなかったがために、制限時間内に問題を解き終えることができず、不合格になるという事態はしばしば起こり得ます。
速読力は、一朝一夕で身につくようなものではないため、現代文の学習に慣れてきたら、少しずつ意識していく必要があるでしょう。
おすすめの参考書
最後におすすめの参考書とともに勉強法をみていきましょう。
それぞれの分野でのおすすめを紹介しています。
基礎読解『船口のゼロから読み解く最強の現代文』
どんな文章であっても必ず「筆者の主張」というものがあるはずです。
そしてその「主張」をできるだけ分かりやすく伝えるために様々なテクニックを使ってきます。
それは「具体→抽象」の流れであったり、「対比」的な表現であったりと様々です。
この「筆者の主張」とそこに至るまでの「本文構成」を把握することが、評論文を正確に読み取る上で超重要です。
こちらでは主に「具体と抽象」「対比関係」「並立と添加」について解説がされており、評論文をどのように読めばいいのか、どういった点に注目しながら読解すればいいのかということを解説してくれています。
全体的に語り調で中身もカラー表記で見やすく、活字が苦手な人でも読みやすくなるような工夫がなされているのでかなりオススメです。
まずは『最強の現代文』で基本的な評論文の読み方・注目ポイントを理解(インプット)したうえで、問題演習を行うようにしましょう!
問題演習『入試現代文へのアクセス 基本編』
勉強全般に言えることですが、ただインプットするだけでは意味がありません。
「覚えること」と「使えること」は全くの別物です。また、アウトプット演習としていきなり難しい演習問題をしても意味がないので、最初は易しいものから行っていきましょう!
演習の中身についてですが、最初は綺麗な解答が書けなくても問題ないです。模範解答や採点基準などを確認して、接続詞の使い方や言葉のチョイスなどを知ってくれたら良いです。
この演習の中で最も大切なことは『本文構成』が正確に把握できているかどうかです。
問題を解いた後にすぐ「設問解説」を見る人がいますが、その前に「本文解説」をちゃんと読んでください。そこで本文がどのような構成になっていて、各段落がどのように繋がっていたのかの解説がしてあります。
そこに書いてある事がきちんと理解できて、自分で同じように本文把握ができれば自然と満点に近い解答が作れるようになっていくはずです。
知識『頻出現代文重要語700』
『知識系』を勉強するにあたってのオススメは『頻出現代文重要語700』です。細かい関連語等も含めると驚異の2,000語近い語数になります。
全部覚えるのはかなりハードですが、可能であれば覚えるようにしましょう。
また、単語帳ではありますが、語数が多いこともあり辞書的にも使えるので、日々の演習の中で分からない単語等が出てきたときに調べるのもおススメです。もちろん、インターネット検索でも大丈夫ですよ。
ただ、単語帳に関しては自分が使いやすいものでいいと思うので、自分がやりやすいものを選んでください。
使いにくいものを使い続けてもコスパが悪いので、思い切って買い替えてください。
現代文を得意にしようーまとめー
現代文を解くときのポイントについていくつかまとめてきましたがいかがでしたか?
今まで漠然と解いていた現代文を、ポイントを意識しながら解いてみると少し理解が深まるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
自分で勉強していても、勉強方法が分からなかったり行き詰ったりしたときはぜひ桜凛進学塾にお越しください。
桜凛進学塾では、効率的な勉強の仕方を、生徒さん一人一人に合わせて丁寧に指導しています。
一緒に勉強の方法を考えていきましょう!
また、遠方であればオンライン授業も対応しております。
オンライン授業では個別指導を行っており、教室で受けるのと変わりないきめ細かいサポートが受けられますので一度ご相談ください。