【心理】なぜ勉強はめんどくさいのか。その原因と脱却法に迫ります!
人はやりたくないのに、やらなければならないと思った時にめんどくさいという感情が生まれます。
その人にとって楽しいことなら、めんどくさいという感情は生まれません。例えばマンガを読むとか、好きなことならめんどくさいという感情は湧きません。
しかし、勉強をしない訳にもいかないですよね。
そこで今回は、勉強をめんどくさいと思う感情から脱却できる方法をいくつか紹介しています。
勉強をめんどくさいと思ってしまう理由
そもそも勉強が好きな人はなかなかいません。
どうして勉強をめんどくさいと思ってしまうのでしょうか。心理に迫ってみましょう。
今やらなくてよいと思っているから
良いことだとわかっているのにできないのは自分にとって緊急性が低いからです。
こうした感情が「めんどくさい」につながるわけです。
重要だと思っているけど緊急ではないことに対してめんどくさいと感じる傾向があります。
健康のための運動や、読書や勉強、将来の目標設定や計画を立てるのもここに入ります。
勉強を今すぐやるべきことだとは思ってないからです。
環境のせい
勉強をスタートするにも、始めるまでにハードルがあると、面倒くさいと思ってしまいますね。
例えば、以下のような場合は、勉強を開始する気が無くなってしまいます。
- 机の上がごちゃごちゃしている
- 文房具がきちんと揃っていない
- テキストやノートがあちこちに散らばっている
勉強を始める前に気合を入れるから
多くの人は、「勉強=やるべき事」という義務的な要素を感じていると思います。
「やるべき事」は誰もがめんどくさいと感じてしまうので、それでも頑張ろう!と気合をいれることも多いと思います。
この、気合を入れるのが問題なのです。
脳は、「気合を入れると、好きなものはより好きに、嫌いなものはより嫌いになる」という性質を備えています。
そのために、下手に気合を入れると心の中の「いやだな」という感情が強化されていってしまうのです。
目標設定が大きすぎるから
目標はあるのに勉強をめんどくさいと思ってしまう人は目標が大きすぎる可能性があります。
大きな目標はもちろん大事なのですが、それしか目標がないと、どうしてよいのか途方に暮れてしまうことがあります。
大きなゴールまでの道のりがしっかり細分化されているからこそゴールを目指すことが出来るのです。
「勉強がめんどくさい」を脱却するための方法
それでは、そのめんどくさいという気持ちから脱却するためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。
いくつか紹介しています。
一つの習慣に徹底的に集中する
勉強の習慣化に関しては、1つずつ身につけることがおすすめです。
あれもこれもと欲を出すと、「二兎追うもの一兎も得ず」となり、逆効果になってしまうかもしれません。
まずは、1つ目の習慣を着実に身につけてゆくことに集中しましょう。
時間を決める
平日、土日、関係なく、毎日特定の時間を決めましょう。
例えば、夕食後いつもだらだらテレビを見る時間があると想定します。
この時間を、21時から22時までの60分だけ家庭学習に充てると決めるのです。
毎日アラームをセットしても良いでしょう。
決めたその時間がやってきたら、テレビやゲームをオフにして、その短い時間だけは勉強に充てます。
最初はグズグズするのですが、スタートできたことを褒めることで、徐々に抵抗を減らせるようにしていきましょう。
場所を決める
この時間に、この場所に座ったら勉強をする、と決めます。
トリガーといいますが、勉強スタートのきっかけを作るのです。
リビングでも良いですし、勉強部屋でも良いです。
ここで大切なことは、環境がきちんと整っていることです。
時間になって、場所についたら、すぐにスタートできるような環境づくりが必要でしょう。
これは、勉強に至るまでのアクション数を減らすのがポイント。
例えば、
①机の前に座る
②勉強する予定の問題集を出す
③筆記用具を準備する
④ノートを用意する
⑤問題集のやるべきページを探す
⑥時計を用意する
⑦鉛筆(シャーペン)持つ
…と、いざ勉強に取りかかるまでに沢山の行動(アクション)を起こしていますよね。
このアクションが多ければ多いほど、だんだんとめんどくさい心理が作用してくるのです。
アクションが少ないとショートカットで取り組み開始が可能ですが、アクション数が多いと、更に『飲み物持ってこよ』『座る前にトイレいこう』『鉛筆削ろ』と、目的にたどり着けなくなるようなアクションを自ら増やしていってしまいます。
どんどん、面倒くさくなりますね。
問題集は付箋を貼って直ぐに開けられるようにし、筆記用具は最小限でとにかく書き始める、という風にアクション数を少なくすることで取り組みまでの時間がグッと短くなり、面倒くささを軽減する事が出来ます。
嫌いな教科は放置して好きな教科だけやる
まずは嫌いな教科は放置して好きな教科だけやることです。
勉強が嫌いな人にもおそらく好き嫌いがあり「私は本当に英語が嫌いなんです」という人が、無理に英語を勉強しようとしても、めんどくさいとなってしまいます。
なので嫌いな教科は放置しましょう!
好きな教科を勉強していると、だんだん勉強している自分に酔ってきて、嫌いな教科へのモチベーションも高まります。
いっそのこと勉強しない
いっそのこと勉強しないでみてください。
最初のうちは何かに解き放たれたかのように楽しくなりますが、1週間もするとかなり不安になってきます。
受験生ならなおさらです。
周りは勉強しているのに対し、自分は何もやっていないと焦るのです。
1週間勉強を放置して、そのあと以前とは比べ物にならないほどの勉強をすることができれば、その1週間は価値のある1週間なのではないでしょうか。
信頼のできる人に少しでも結果が出たら自慢する
もしテストや模試の結果が少しでも良くなったら誰かに自慢しましょう。
それが仮に「勉強してないのになぜか点数上がったな」と思っていても大丈夫です。
それを誰かに褒めてもらったり、承認欲求を満たしたりすることで、自分がとても満足すると同時に潜在的な意識で「またいい点数取りたいな」となるのです。
勉強は必ず将来の役に立つ
めんどくさいと思ってしまう勉強ですが、勉強は必ず将来の役に立ちます。
どのように役に立つのでしょうか。
勉強した「経験」が役に立つ
勉強で「できないことをできるようにする力」が磨かれます。
何かをできるようにして、それができない人のために役立てる。これが、成功への近道になります。
そのためには、「皆ができないことができる人」になる必要があります。
だから、「自分が今できないことを、できるようにする力」=「勉強ができる力」はとても大切なのです。
野球をがんばればがんばるほど、「体力」や「野球の技術」が身につくように、勉強を続ければ続けるほど、「できないことをできるようにする力」が磨かれていきます。
勉強した「知識」が役に立つ
「できるようにする」という力をトレーニングすることが勉強なら、なぜ国語や数学なのでしょうか。
勉強するだけなら、「珍しい動物の名前を覚える」とかでもいいはずですよね。
それでも今の5教科が長年選ばれているのは、勉強した内容も全ての人にとって役に立つ可能性が高いからです。
もちろん、動物の名前も役に立ちますが、国語や数学はもっと役に立ちます。
国語は「社会人としての基礎力」を養います。
記述問題や作文でトレーニングできる「伝える力」は、自分の意見や考えを誤解させぬように正しく伝えられる大きな力となります。
また、文章に書かれている内容で最も大切な部分を読み取る「理解力」は、メールの文章から、相手の気持ちや意図をくみ取ることに役に立ちます。
そして、難しい内容の文章を読み解ける「考える力」は、専門とする領域の高度な書物で勉強する上で必須となる力です。
国語ができると、これらの「社会人の基礎力」とも言える大切な力が身につきます。
数学は「現状を分析し、未来を予測できる力」を養います。
数学ができると、現状を正しく分析する力や未来を予測する力が身につきます。
数学を勉強して、現状を分析する力や未来を予測する力を身につけることは、ほぼ全ての人にとって役に立ちます。
「五教科の大切さ」は知識を深めれば深めるほど実感でき、勉強は深く勉強すればするほど、大切さを実感できます。
「数学が意味ない」と思ってしまう人は、「数学を使いこなせるほどの実力がまだないから」です。
五教科はほぼすべての人に役立ちます。
日頃の生活で意識する事
面倒くさいという感情から少しでも脱却したい!という方へ、おすすめしたいことがあります。
面倒くさいの種は意外と普段の生活の中に転がっていて、そこを意識するだけでもかなり面倒くささが軽減すると思います!是非試してみてください。『こんなちょっとのこと?』と思うかもしれませんが、そこがポイントになります!
ベッドやソファにゴロゴロするのをやめよう
『ちょっと休憩』といってソファやベッドに寝転がる…気持ちが良いですよね。
しかし、面倒くさいという気持ちが頻発する人にとって、この行為は避けるべきです。
筆者も経験がありますが、一旦ソファに寝転がってしまうと、体全体に根っこが生えてしまったようになかなか起き上がるのに時間がかかってしまいます。そこでスマホを片手に動画を見たり、おやつをつまんだりし始めたら起き上がるのが面倒になってきます。そのままウトウトしてしまい、気づいたら相当な時間寝てしまっていた、などということも起こりやすくなるのです。
『気持ちいいな』という状態を自制して勉強に向かうのは、なかなか面倒くさい事なので意識してしないようにすると良いでしょう。
週末一気に勉強という感覚は捨てよう
『今週は平日全然勉強できなかったから、週末にまとめて一気にやってしまおう!』という考えの人はわりと多くいらっしゃるのではないでしょうか。
これ、実は脳に面倒くささを意識させてしまう良くない方法なのです。
週末に一気にやるのではなく、一日どのくらいの量なら無理なく毎日続けられるのかを計画立てた方が、脳にかかるストレスは圧倒的に少なくなります。
毎日コツコツ一定量
これが理想です。
ダラダラ机に向かわない
とりあえず机の前に座ってみたけど、なかなか鉛筆を持たず、スマホをいじってみたりシャープペンをクルク回してみたり…
いつになった勉強が始まる?というのはあまり良くないですね。
時間制限があると、漠然といつまでやるのか不明瞭な時間を過ごすよりより効率よく時間を活用することができますし、集中力も違ってきます。
「勉強がめんどくさい」から脱却しようーまとめー
勉強めんどくさいと思うことは、大半の人が思うことでしょう。
ですので、そのことで自己嫌悪に陥る必要は全くありません。
しかしその「勉強めんどくさい」と感じる時に、どうその感情を抑えて、どう行動するかで他の人との差がつきます。
時間は有限です。いつまでもめんどくさがっていたら成績は上がっていきません。
自分の感情を上手にコントロールして勉強できる状態を作っていきましょう。
もし、自分で勉強していても、勉強方法が分からなかったり行き詰ったりしたときはぜひ桜凛進学塾にお越しください。
桜凛進学塾では、効率的な勉強の仕方を、生徒さん一人一人に合わせて丁寧に指導しています。
一緒に勉強の方法を考えていきましょう!
また、遠方であればオンライン授業も対応しております。
オンライン授業では個別指導を行っており、教室で受けるのと変わりないきめ細かいサポートが受けられますので一度ご相談ください。
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