【受験生】共通テスト(センター試験)英語長文の解き方のコツとは?
共通テスト(センター試験)英語の第5問、第6問には、ボリュームのある英語長文を読んで、設問に答えていくという流れの問題が出題されています。
一見すると難しく感じるかもしれませんが、考えすぎる必要はありません。
今回の記事では、英語長文で高得点を狙えるコツを紹介しています。
共通テスト(センター試験)英語を知る
まずは共通テスト(センター試験)英語を知るところから始めましょう。
全体の特徴と対策についてみていきます。
特徴
大学共通テストが今までのセンター試験と大きく変わった点は以下の3つです。
- 発音アクセント問題がなくなった
- 単純な文法問題がなくなったorほとんどなくなった
- ほとんど全て長文問題になっており、設問も事実なのか意見なのかを問われるようになった。
このように、問題がより実学的・実用的になったのが特徴です。
一方、文章の単語や文法レベルはそこまで高くありません。
対策
大学共通テストで求められているのは、必要な情報がどこに書かれているか素早く把握する能力です。
1つ1つ丁寧に訳す能力というよりは、書類を処理するように淡々と情報を把握する力が求められます。
また、大学共通テストの英語の問題を見て、英語能力以前に「文章量が多くて読むのが気が重くなる」と拒絶反応もつ人も多いのではないでしょうか?
実際には読んでみると単純な文章ばかりなのですが、最初に文章量そのものに拒絶反応を示してしまうと、読解速度にネガティブな影響が出ます。
「共通テストの英語の読解」=「英文中の重要な言葉だけ探す作業」と捉えてみれば、拒絶反応も薄くなるのではないでしょうか?
まずは文章量に対して拒絶反応をなくすこと、これがポイントです。
共通テスト(センター試験)英語の長文を速く読むためのコツとは?
共通テスト(センター試験)英語の長文は速く読めた方が良いですよね。
ここでは、早く読むためのコツをみていきましょう。
共通テストの英語を時間内に解ききるための速さは?
共通テストでは、センター試験に比べて英文の量が増えました。
そのため、今まで以上に英文を素早く読む力が求められています。
共通テストでは全体で5000単語程度出てきて、それを80分で読み、そして解いていかないといけません。
そうなると1分あたり100単語以上のペースで読んでいく必要があります。
このペースは相当練習しないと読めるようにはならないため、数多くの英文を読んで、読み方のコツをつかむようにしましょう。
段落ごとに内容を要約(メモ)する
短い文章であれば、最後まで読み切ってもどんな内容が知っているはずですが、長い文章になると読み切った後に、「あれ、この文章、最初の方何を言ってた?」ということになってしまいがちです。
そうなると、再度最初の段落から文章を読まなくてはならず、時間のロスになってしまいます。
それを防ぐためには、一つの段落を読んだら、話の内容をメモしていくことをおすすめします。
そうすることで、最後まで文章を読み終えた時に、メモを見ればどんな内容だったかを瞬時に思い出すことができます。
なお、注意点としては、メモを長く書きすぎないことです。
メモを書くことに時間がかかりすぎてしまうと、かえって時間をとられてしまうので、簡潔に書くようにしましょう。
先に問題文を読もう
長文読解の問題を解く際は、いきなり本文を読むのではなく、最初は問題文を読むことから始めるようにしましょう。
問題文を先に読むことで、「この問題の答えの根拠になりそうな文章はここら辺にありそう」といったことを意識しながら読むことができます。
そうすることで、解答時間が短縮できるので、ぜひ問題を解く際には、先に問題文を読んでから本文を読むようにしましょう。
長文が「読める」ようになるための5つのコツとは?
それでは最後に長文が「読める」ようになるための5つのコツについてみていきましょう。
単語量を増やす
英文を読む力をつけるためには、単語量を増やすことが大前提です。
単語集を見たり、自分で単語帳を作ったりしても、単語がなかなか覚えられない・すぐに忘れてしまうという人は、その単語を含めた例文や対話文ごとに、正しい発音を「耳で聞いて」・「声に出して」覚えるようにしてみましょう。
さまざまな場面を想定した例文や対話文を使って覚えることで、活用シーンをイメージしながら身に付けることができますし、単語を「目で見て」・「手で書いて」覚えるだけではなく、「耳で聞いて」・「声に出して」五感をフル活用して覚えることで、忘れにくくなります。
基本的な文法を覚える
正しい文法が身に付いていないと、文章の意味を間違えて受け取ってしまい、その読み間違いがミスにつながってしまうことも考えられます。
とはいえ、「英文法」といえば、「覚えにくい、苦手」という印象を持つかたも少なくないでしょう。
英文法を効果的に身に付けるためのコツは、単語と同様に「正しい発音の音声を聞きながら、音読して例文を覚える」ことです。
音声つきの教材や問題集を選び、五感を使って文法を覚えるようにしてみましょう。
段落ごとに内容を整理し、文章全体の意味をつかむ
一文一文を正確に理解して、しっかり日本語訳しながら読むのでは時間が足りません。
また、一文一文にこだわっても、結局、全体としての意味がわからなければ、長文読解問題は解けません。
大切なのは「全体として、この文章では何が言いたいのか」をつかむことです。
そのためにはまず、段落に注目しましょう。
どんな文章でも、意味なく段落が変わることはありません。
段落ごとに、おおまかでよいので「この段落ではこういうことが言いたいのだな」と整理しながら読んでいくことで、全体としてどういう内容なのかがつかみやすくなります。
最初の段落で問題提起し、次の段落で具体例を出し、最後の段落でまとめに入るのが文章展開の典型的なパターンですから、段落ごとに、だいたいの内容をメモしながら解いていくのもよいでしょう。
音読する
「長文読解問題で音読?」と思われるかもしれませんが、英語の学習は「耳で聞いて、声に出す」ことが基本です。
長文読解問題を解いて、解答解説をしっかり確認したあとは、必ず問題の文章を音読するクセをつけましょう。
長文は目で見て読むだけでなく、繰り返し声に出して読んでみることで、文の切れ目や、前後の文の関係など、文章の構造を意識できるようになります。
文章の構造をおさえられれば、内容をつかみやすくなり、限られた時間内に早くポイントを見つけられるようになるでしょう。
ただし、「耳で聞いて、声に出す」ためには、正しい発音で聞いて、声に出すことが大切ですから、音声つきの教材や問題集を使って演習するのがオススメです。
さまざまなテーマ・難易度の長文に慣れておく
長文読解問題には「慣れ」も必要だと言われます。
「1日1題、長文読解問題を解く」という方法もありますが、最初から文章量が多い問題に挑戦するのは避けましょう。
まずは自分が興味を持てるテーマで、自分のレベルにあった内容・長さの問題から始めるのがオススメです。
英語の文章の意味のつかみ方や、文構造などを理解できるように、短い文章からトレーニングを始め、だんだんと英文に慣れてきたら、より文章量の多い問題に挑戦していくとよいでしょう。
さらに慣れてきたら、制限時間を設けて取り組むというように、英語の長文読解問題の「場数を踏む」ことも必要になります。
また、大学入試で具体的に志望大学・志望学部が決まっている場合は、大学・学部によって出題されるテーマに特色がある場合も多いので、過去問で対策をしておくとよいでしょう。
また、英語の資格・検定試験を受検する場合は、現実社会に沿ったテーマで出題されることが多いため、過去問演習とともに、問題集などでさまざまなジャンルの長文読解問題に触れておくと実戦力がつきます。
コツを知って高得点を取ろうーまとめー
さまざまな英語の長文を解くコツをまとめてきました。
共通テストに変わりましたが、センター試験の解き方のコツとは大きく変わっていないので、しっかりと対策をすれば高得点が目指せます。頑張ってくださいね。
しかし、やみくもに勉強していても高得点は狙えません。
勉強のコツを知るということは勉強の成果が上がることに繋がり、その結果、志望校合格への近道となります。
桜凛進学塾では、このように成果が上がる勉強の仕方を、生徒さん一人一人に合わせて丁寧に指導しています。部活に打ち込みながら志望校に合格したいと思っていたり、ワンランク上の大学に進学したいと思っているのであれば、ぜひ一度桜凛進学塾の無料受験相談にお越しください。