姿勢を正しくして集中力アップ!勉強時の姿勢を意識しよう!
勉強中の自分の姿勢を意識したことはありますか?
『勉強しているとすぐにつかれてしまう』
『勉強していると首や肩が痛くなる』
『集中力が続かない』
思い当たる点はありますか?
実は勉強中の姿勢が影響していることがあります。
良い姿勢を保って勉強をするという事は、上記の悩みを解決出来る最善の方法です。
良い姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか?探っていきたいと思います。
良いと姿勢とは?
姿勢を正す、とよく言われますが、良い姿勢とは一体どんな状態を指すのでしょうか?
腰骨を立てる
良い姿勢=背筋を伸ばして立った時の背骨の状態を保ったまま、椅子に座ってキープする
というイメージです。
『腰骨を立てる』と言いますが、背筋が伸びた姿勢を保つためには、骨盤がしっかりと立っていることが重要です。
教育哲学者の森信三先生が、教育実践方法の一つとして掲げている『立腰骨教育』をご存じですか?
腰骨を立てて座ることで、心と身体を統一させて、集中力や意志力の土台を築く事が出来るとおっしゃっています。
立腰のやり方は、
- お尻を思いっきり後ろに突きだす
- 反対に、腰骨をうんと前へ突きだす
- 下腹部に力を入れて、肩の力を抜く
これで腰が真っ直ぐに立ち、きれいな姿勢になります。
骨盤=腰骨=立腰
これが非常に大事な姿勢の在り方で、正しい姿勢となります。
体幹が大事
立腰を意識することが、体幹を鍛えることにも繋がります。
『体幹トレーニング』や『インナーマッスルトレーニング』等が流行っていますが、腰骨を意識することで、腰の深層部の筋肉(インナーマッスル)を使うことが出来ます。
腰の中にある大腰筋が鍛えられることで、姿勢も美しく保つことが出来、体の歪みが改善します。
良い姿勢で勉強する利点
良い姿勢を保ちながら勉強をすると、どのような利点があるのでしょうか。
3つにまとめました。
疲れが溜まりにくい
椅子に斜めに座ったり、足を組んだり、猫背になって首を垂れていたりという悪い姿勢で長時間座っていると、体の余計な部分に負荷がかかり、筋肉が凝り固まってしまいます。
肩が凝ったり首が痛くなるのも、本来支えなくてもいい筋肉を使って姿勢を維持している結果ということでになります。
筋肉の凝りは頭痛を併発し、結果、勉強に集中する事が出来なくなります。
姿勢を正しく保って椅子に座るだけで、筋肉に余計な負荷をかけることなく、むやみに力を入れて身体を支える必要もない為、疲労を感じることが少ないのです。
眠気に襲われにくい
良い姿勢を保っていると、良い呼吸が出来るようになります。
脳に酸素がスムーズに行き渡るので、眠くなりにくいのです。
また、姿勢が良いと交感神経が活発になり、体が活動的になります。やる気もアップし、勉強モードに集中することが出来ます。
逆に姿勢が悪いと、体が横になる体勢に近くなればなる程、副交感神経が活発になるため、体が休息モードになってしまいます。
勉強中の睡魔は姿勢から来ている事も少なくありません。
集中力がアップする
眠くならない、交感神経が優位となると、集中力も上がります。
背骨が真っ直ぐに伸びていて、体内に酸素が滞りなく運ばれる為、脳の活動も活性化されて自分のパフォーマンスが上がります。
一時間辺りの集中力を格段にアップさせるには、まずは腰骨を立てて姿勢を正す意識が必要です。
姿勢と勉強に関する研究
姿勢と勉強がどのように関係してくるのかを研究したデータがありますのでご紹介します。
サンフランシスコ州立大学の研究
サンフランシスコ州立大学では、以下のような実験が行われています。
大学生125名を対象とし、「背筋を伸ばした姿勢」の後に「前のめりの姿勢」に変えて計算問題を解かせるという実験行いました。
また、逆に「前のめりの姿勢」の後に「背筋を伸ばした姿勢」に変えて同様の計算問題も行いました。
すると、多くの学生が「背筋を伸ばした姿勢の方が計算しやすかった」という感想を持ったそうです。
主観的な計算能力が向上している事が分かります。
小学生対象の調査
こちらは小学生対象の調査です。
座り方と集中力に関する調査では、背筋を正して座ると、問題の正答率が高かったというデータもありました。
姿勢を良くすることで、肺に酸素を取り込みやすくなります。
酸素は脳の動きを活発にする重要な要素の一つです。
身体の構造上の理由でも、データとして
正しい姿勢が重要な理由
姿勢が悪いと勉強の成績に悪影響を及ぼすという結果は様々な研究に現れています。
では、なぜ姿勢が悪いと勉強の成績に悪影響を及ぼすのでしょうか?
肺と脳への影響
姿勢が悪いと勉強の成績に悪影響を及ぼす理由としては
①頭が前に倒れた状態を長時間続けると、首の筋肉が緊張して、脳への血液循環が悪くなるから
②正しい姿勢が保たれていないと、肺が圧迫されて酸素の吸入量が減ること
が挙げられます。
特に脳は、人間の臓器の中で一番多く酸素を消費する器官です。
その消費量は全身のおよそ25%に相当します。
逆に言えば、酸素が不足した時の影響を最も受け安い器官とも言えるのです。
正しい姿勢を保つと、酸素の吸入量が増えることで脳への血液循環もスムーズになります。
故に、勉強の効率が上がったり、集中力がキープで気きたり、ということに繋がるのです。
姿勢を保つ工夫
姿勢が大事な事は分かっているけど、なかなか実践出来ない人は、以下の点に注意を向けてみましょう。
工夫次第で良い姿勢の持続時間が少しずつ伸びてくると思います。
自分にあった椅子を
椅子は意外と盲点です。
勉強机や椅子は低学年の頃に揃えることが多いと思います。
体は着実に成長し、大きくなっているのに椅子はずっと同じものを使用しているという、といった状況を打破する為にも、椅子の高さを調節したり、クッションや座布団を敷いて座り心地を安定させたり、工夫してみましょう。
椅子に正しく座るポイントは、
- 足の裏がしっかりと地面に着地している
- 座った時に両ひざが正面に向く
- 椅子の座面面積が充分にある(深く座ることが大切)
- 座骨が椅子の座面に水平に当たる
- 机の上に上腕を置き、角度が90度になる状態
です。
また、肘掛けの有無やキャスター付きかどうかも椅子選びの大きなポイントです。
基本的には、肘掛けがある方が、机にもたれかかったり横座りしたりすることを防いでくれるので、長時間良い姿勢を保てると言われています。
キャスターはついている椅子が多いですが、座っているとグラグラしたり、回りたくなったり…と集中力を阻害する要素があります。
キャスターにストッパーがついている椅子を購入すると、回ってしまったり動いてしまったりするストレスが軽減されます。
今使用している自分の椅子を是非チェックしてみてください。
照明
照明が姿勢に関係があるの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
照明が暗く、手元がよく見えない状態だと、姿勢はどうなると思いますか?
背中は猫背になり、ノートや参考書に自分の顔を近づける為に、首も大分傾けて重い頭を支え続ける状態になります。
照明の暗さが、姿勢が悪くなる原因の一つになるのです。
手元をしっかりと照らしてくれる照明を設置したり、照明の角度や明るさを変えてみたり、椅子と同じように工夫が大事になりなす。
自分の体を意識すると同時に、もしかしたら周りの環境が姿勢を悪くしている要因になっているのかも、と着眼点を変えてみることも必要です。
体幹を鍛える
体幹がしっかりしていると体の軸がぶれないという話はよく聞きます。
体幹トレーニングも流行っていますが、勉強の合間のリフレッシュタイムに、体幹を鍛える簡単なエクササイズを挟む事も、姿勢に対して前向きに考えることが出来る方法の一つです。
毎日行える簡単なものから、かなりストイックなものまで幅広くトレーニング情報がインターネットで閲覧出来るので、身体を動かすことが苦痛でない人にとってはおすすめです。
まとめ
正しい姿勢を保って勉強をする事は、集中力を保つ上で非常に重要なポイントです。
幼児期から『立腰教育』が推奨される理由が分かります。正しい姿勢の習慣が大事なのですね。
体は一つしかないので、なるべく体に負担がかからず、筋肉が凝り固まって痛む状況は避けたいものです。
椅子に座ることが苦痛であれば、立ちながら勉強をすることも一つの手段です。
立っているだけでも交感神経が活発になり、眠気を防いだり姿勢を崩しにくくなったりします。
座る椅子を、勉強椅子からダイニングテーブルの椅子に変えてみたり、たまには床に座ってみたりと、座る位置や場所を変えてみる事も良いと思います。
背骨や骨盤を意識して、普段から正しい姿勢を保ちながら勉強に励んでいきましょう。
集中力が続かない、家での勉強が捗らない、何から手をつけて良いのか分からない等々、勉強には悩みが付き物です。
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