大学入試の種類と方法をご紹介!自分に合った方法を選ぼう!
大学入試には様々な方法があることをご存じですか?
一般入試だけでなく、指定校推薦や共通テスト利用などの方法もあります。さらに国公立大学と私立大学で入試の方法が違うんです!
入試方法が違えば、大学受験の準備の仕方も変わります。今回は大学入試にはどのような方法があり、どんな違いがあるのか詳しくご紹介します。
大学入試の流れ
大学入試は入試方法によって対策の仕方が異なります。はじめに大学受験の出願から発表までの流れをざっくりご紹介します。
一般入試の流れ
一般入試では、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と筆記試験の対策をすることになります。
勉強量がかなり多くなるので、高2の冬までにある程度基礎固めをし、共通テストの準備をしつつ、個別学力検査に向けて筆記試験の対策もできると良いでしょう。
共通テストの出願は9月下旬から10月上旬にかけてです。試験本番は1月の第2土・日曜日です。
私立大学の一般受験は2月頭から、国公立は2月末に個別学力検査があります。出願時期や私立大学を受ける際には共通テストが必要かどうかも確認しておきましょう。
AO入試の流れ
AO入試では小論文と面接の対策がメインになります。
高2の冬から小論文、高3の夏あたりに面接の練習を始めるのがベストです。出願は8月からですが、AO入試は受験生が大学の求める学生像とマッチしているかどうか見られるため、早めに募集要項を確認しておく必要があります。
推薦入試の流れ
推薦入試では学校の定期試験の成績は絶対必要になるため、定期テスト対策を大事にする必要があります。また学科試験や小論文を課す場合には高2の冬から、面接がある場合は高3の夏から対策をしっかり行いましょう。
大学入試の種類
大学入試には、大きく「一般入試」「AO入試」「推薦入試」に分けられます。選考の方法も出願期間もそれぞれ異なります。
ここではそれぞれの入試方法がどのように行われるのかを詳しく説明していきます。
一般入試
各大学が実施する学力試験で合否を決める選抜方法です。
国公立大学では共通テスト+個別学力検査の合計点で競います。私立大学では3教科型や5教科型など、同じ学部学科でも多様な方式がとられていたり、全学部で同じ試験を行ったりと自分にあった試験方法を選べます。
AO入試
AO入試は、国公立も私立も共に8月1日以降から願書受付が始まります。
面接やセミナー等を通じて適性や入学後の伸びしろなどが審査され、受験しようと考えている学部学科の専門分野に対して強い関心・意欲を持っていることが前提となります。そして、入学後の目標やビジョンがあるかもよく見られています。例えば「宇宙開発に関わる勉強がしたい」「心理の資格をとりたい」など、具体的に話せるものを持っているとそれが強みになります。
学校推薦型入試
高校の推薦を利用した学校推薦型入試。書類審査と小論文、面接などがメインになります。学部によっては実技などの課題が課される場合もあります。
学校の推薦を利用する方法として、「公募推薦」と「指定校推薦」の2種類があります。
公募制はさらに「公募制一般学校推薦型選抜」と「公募制特別学校推薦型選抜」の2種類に分かれます。
公募制一般学校推薦型選抜では、募集人数は多いものの、ほとんどの場合成績基準があります。
公募制特別学校推薦型選抜は、スポーツ選抜のようにスポーツや文化活動で優れた成績を収めた人や、委員会や社会活動などの課外活動に積極的に取り組んできた人に向いている入試方法です。
指定校推薦の場合、募集人数がかなり限られているので、まず高校内での選抜で権利を勝ち取らなければいけません。高校の先生方が「高校の代表として」推薦する生徒を選抜します。
評価の対象は高校での成績の評定や、日々の学習や部活動、生活態度など、学校生活のほぼ全てです。指定校推薦を狙っている人の中には、1年生の時から既に準備している人もいます。
国公立大学の入試
国公立大学では、大学入学共通テストと個別の学力検査により、多面的な入試が行われます。
2021年度入試より、一般入試は「一般選抜」に改称されました。そして、毎年1月に行われていたセンター試験に代わって始まるのが、大学入学共通テストです。
国公立大学は「前期日程」と「後期日程」、そして一部の公立大のみで実施されている「中期日程」の組み合わせで、最大3回の受験が可能になります。
ただし、前期日程で合格して入学手続きを済ませてしまうと、後期日程(中期日程)を受験しても合格できない仕組みになっているため、第1志望校は前期日程で受験するのが基本です。
共通テストが第一関門
国公立大学の入試は、どこを受験しても必ず共通テストの結果が反映されます。
また、「足切り」といって共通テストで一定の点数を取れていないと受験資格がなくなる基準を設けている大学もあります。
また、多くの大学が5教科以上を課します。なるべく点を落とさずに共通テストを乗り切れるよう、早めに対策を練り勉強する必要があります。
国公立大学の一般入試
国公立大学では、1月に行われる共通テストと、2~3月に各大学が行う二次試験の個別学力検査の合計点で入学者を決定します。
共通テストと二次試験の点数配分は大学によって違うので、しっかり確認しておく必要があります。
二次試験は前期日程と後期日程の2回がメインですが、一部の公立大では中期日程があり、最大で3回受験することができます。
二次試験の個別学力検査には、英作文や小論文、各科目の筆記試験と面接などがあります。
国公立大学の推薦入試
最近は国公立大の学校推薦型選抜では、大学入学共通テストを課す場合と課さない場合があります。
大学入学共通テストを課す場合は、一般選抜のように5教科7科目を課す大学・学部が多いです。そのため一般入試と同じくらいの準備が必要になります。今のうちに、入試科目をチェックしておきましょう。
国公立大学のAO入試
国公立大学のAO入試は「面接重視型」と「論文重視型」の大きく二つに分けられます。
面接型では、何回も面接を重ね受験生の人格や意欲を見る形式です。
論文重視型は、出願時に提出する小論文と調書や志望理由書をもとに書類選考を行います。
どちらの形式でも学校推薦型入試と同じように、合格してもセンター試験の受験が必須であることが多いです。ですので、ある程度の受験勉強も必要となることがあるので注意しましょう。
私立大学の入試
私立大学は、試験日が同じでない限り制限なく受験することができます。
入試の形式も多様で、自分に合った方法を探すことができますが、早めに募集要項を確認し、対策を練っておく必要があります。
私立大学の一般入試
同一学部・学科であっても、2科目入試や3科目入試といったように、複数の入試方式を採用している大学が大半です。
国立の滑り止めとして1~2校しか受けない人もいれば、10校近く受ける人もいます。学校によって必要な科目やタイプが違うのでよく確認しましょう。
私立大学の推薦入試
私立大学の学校推薦型選抜は、大きく「公募制(公募推薦)」と「指定校制(指定校推薦)」に大別されます。
どちらも大学が求める出願条件を満たし、大半は高等学校長の推薦が必要です。
また学業成績だけでなくスポーツ・課外活動実績などについても一定の水準が求められます。書類審査に加えて小論文、面接、プレゼンテーション、実技などで選抜されるケースが多いですが、大学入学共通テストの結果を活用する大学や学力試験を課す大学もあるため事前に調べておきましょう。
推薦入試の場合多くの大学が専願制を採用しているため、他校との併願ができない場合がほとんどですが、万が一不合格だったとしても一般選抜で再チャレンジすることは可能です。
私立大学のAO入試
AO入試では、アドミッションポリシーという大学側が求める学生像に基づいて評価されます。学業や課外活動などの実績が不要であることが学校推薦型入試との大きな違いです。
その分やる気や熱意、入りたい学部学科への理解度を深め、面接で伝えられなければなりません。春頃から面接対策をしっかり行う必要があります。
共通テスト利用入試とは
私立大学にも共通テストを利用した入試方法があります。国公立大学とは違い、共通テストのみの成績で合否がきまり、個別の試験はほとんど行われません。
それぞれの大学は出願者の試験結果を大学入試センターに問い合わせ、合否を決定します。
一番のメリットは、大学入学共通テストを受けるだけで複数の大学や学部学科、短期大学にも出願できることです。国公立大学を目指す人は併願しやすく、また受験料も抑えられます。ただし応募しやすいぶん出願が殺到するため、倍率や難易度が高くなる傾向にあります。
まとめ
いかがでしたか?
大学受験はどの方法を選んでも、高2の冬からは対策を始めないといけない長期戦になります。万全な体勢で本番を迎えられるよう、情報収集やスケジュール管理をしっかり行いましょう。
しかし自分だけでは万全な準備が行えるか不安はありませんか?
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