臨床心理士になりたい人必見!仕事内容や資格取得方法を紹介します!

心理カウンセラーなど心理系の仕事に関連するいくつもの民間資格がありますが、
その中で最も信頼性があるものと位置づけられてきた「臨床心理士」という資格。

臨床心理士を取得していると就職がしやすいなど、
心理の仕事の中では大きく優遇されます。

今回は、臨床心理士になるためにはどのような進路を進むべきなのかを紹介したいと思います。

臨床心理士ってどんな仕事?

そもそも臨床心理士とはどのような仕事なのでしょうか?

臨床心理士にはどのような仕事があり、どのような分野で主に活躍しているのかを紹介しましょう。

臨床心理士の仕事内容

心理アセスメント

心理アセスメントとは、
その人がどのようなものの考え方をする人であるのか、
また、どういうことが得意でどういうことが苦手なのか、今の心の状態はどうか。

そのようなことを様々な心理テストや観察、対話を通じて分析していくことです。

まず、一番初めに行うことですね。

心理アセスメントは絶対的なものではなく、
その後カウンセリングを続ける中で様々に変化していく柔軟なものです。

臨床心理士にはこのような変化に柔軟に対応していける姿勢も必要となります。

心理カウンセリング

臨床心理士=心理カウンセリングのイメージが一番強いのではないでしょうか?

実際、どの分野においてもカウンセリングを行うことが多いと言えます。

クライアントと信頼関係を築いて、
安心して話が出来るような場つくりや、

話したいと感じられる応対、雰囲気を作り出すのは臨床心理士の力量となります。

無理に聞き出すのではなく、
相手が話したいと感じて能動的に話し出すのを気長に待つことが必要なのです。

心理カウンセリングは、数回などの単発で終わることもあれば、
中には10年近く関わり続けるケースもあります。

心理教育

基本的には受け身な臨床心理士ですが、
時には心理教育といってクライアントに対してアドバイスを行う場合もあります。

アルコール依存や薬物依存などの依存症の場合に割と行うことになる仕事です。

それ以外にも必要に応じて心理教育は取り入れられます。

心理教育は、
相手が自らの事を論理的に知ることで、
よりコントロールしやすくするという目的をもって行われる仕事です。

臨床心理士はどういったときに心理教育を取り入れるのがよいかを見極め、実際に心理教育を行います。

活躍の分野

医療分野

精神科、あるいは心療内科で主治医の指示のもと心理アセスメントを行い、
その後の必要に応じてカウンセリングを実施していくことが役割として求められます。

医療行為をするわけではありません。

実際に接して観察したり、
カルテから行動を読み取ることでアセスメントをおこない、
それを伝えることも役割として求められています。

教育分野

教育分野では主にスクールカウンセラーや適応指導教室などで働くことになります。

適切な心理アセスメントをし、
生徒およびその家族を支援するための方針づくりに参加する役割を求められています。

また、不登校児や発達障碍児などを抱える保護者の悩みを聞き、
対応の仕方をアドバイスしたり普段の苦労を少しでも解消できるように関わります。

福祉分野

児童相談所をはじめ、心身障碍者福祉センタ、女性相談センター、老人福祉施設など、
こどもからお年寄りまであらゆる年齢層が対象となってきます。

児童相談所や心身障碍者福祉センターであれば発達検査や心理検査によるアセスメントからの心理カウンセリング
女性相談センターであればDV被害などの悩みに対するカウンセリング
老人福祉施設では認知症のアセスメントやデイケアなどを請け負います。

その他の分野

その他にも、産業分野・司法分野・研究分野で働くことがあります。

臨床心理士の資格を取得するには?

臨床心理士になりたい!と思っても資格を取得するのに様々は条件をクリアしなくてはなりません。

次はこの条件についてみていきましょう。

臨床心理士試験の受験資格が得られる条件を満たす

臨床心理士の資格を得るには、「日本臨床心理士資格認定協会」の資格試験に合格することが条件になります。

さらに、この資格試験をうけるための受験資格が必要になります。

その受験資格がこちらです。

1.指定大学院(1種・2種)を修了した者。※2種は1年以上の実務経験が必要。
2.臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
3.諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴および必要な心理臨床経験2年以上を有する者
4.医師免許取得者で必要な心理臨床経験2年以上を有する者
【臨床心理士受験資格に関する指定大学院・専門職大学院一覧(日本臨床心理士資格認定協会HPより)】
http://fjcbcp.or.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/daigakuin_ichiran_2020_0929.pdf

臨床心理士試験の受験資格をクリアし試験に合格する

指定大学院や専門職大学院を卒業後、「臨床心理士資格審査」に合格することで、
臨床心理士の資格を取得することが出来ます。

この試験は年に1回東京で実施されます。

一次試験は筆記試験(マークシート+小論文)、二次試験では面接が行われます。

合格率はおおよそ60%となっています。

臨床心理士の現状と今後について

2018年、初となる心理系の国家資格として「公認心理師」の国家試験が行われました。

臨床心理士の今後に影響を与えることは間違いありませんが、依然として臨床心理士の認知度は高く、
信頼性も高い資格であると言えましょう。

近年は、学校で配置されるスクールカウンセラーの存在など、
職場のメンタルケアなどに重点を置く企業も増えつつあります。

よって心の問題の専門家である臨床心理士のニーズが更に高まってくるのではないでしょうか。

臨床心理士をめざすなら―まとめ―

臨床心理士の仕事内容や資格取得についてまとめてきました。

人の役に立てる臨床心理士の仕事はとてもやりがいがありそうですね。

しかし、大学院、資格試験とハードルは高そうです。

本気で目指すのであれば目標に向かってしっかりと勉強していかなければなりません。

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