古文の勉強法3つのポイント
大学受験の古文の勉強はどのようにすればいいか?
古文は勉強の仕方次第で、
1ヶ月くらいで合格点まで伸びたり、
いくら勉強しても、全然読めないままだったりと、
極端な科目です。
その勉強のコツとは、ズバリ何か?
古文は外国語だと思うこと
古文は日本語だと思わず、外国語だと思って
勉強することが1番のコツです。
もちろん、昔の日本語なので、
英語や他の外国語を勉強するときほど、
難しい構文を勉強する必要はありませんが、
外国語だと思って取り組むと効率的な勉強が出来ます。
具体的には以下の3つの勉強法が大事です。
古文を読むのに文法なんて必要ない
そもそも、あなたは、古文を
どうやって勉強していますか?
「る・らるの意味は
受け身、可能、自発、尊敬で、
活用は・・・」
と勉強している人が多いでしょう。
しかし、皮肉なことに、
こんな意味のない勉強をしていても、
古文を読めるようにはなりません。
英語の勉強を思い出してみましょう。
あなたは、英語を勉強しているときに
「ofの意味は、所属、所有、同格、・・・」
とは勉強していないはず。
The roof of house is red.
という英文を読むときに、
いちいちofの意味を追求したりはせず、
せいぜい、
「ofは『・・・の』という意味だから、
家の屋根は赤い、という意味になるな。」
くらいにしか思っていないはずだし、
それで英文を読むのには困りません。
読解に必要なのは、古文のフレーズを覚えること
古文も英語と同じです。
「ぬ」を強意、「べし」を推量と
覚えていなくても、
「『ぬべし』で、
『きっと~に違いない』という意味だ。」
と覚えていれば、
「あまたありぬべし。」
という古文を読んで、
「きっとたくさんあるに違いない。」
という意味だとわかります。
そこで、わざわざ
「『ぬ』が強意で、『べし』が推量
だから・・・」
と考える必要はありません。
この様に、
英語で前置詞や熟語の意味を
覚える様な感覚で、
古文のよく使うフレーズの意味を
覚えていれば、古文は読めます。
しかも、古文は英語に比べて、
受験勉強では覚えることが
はるかに少ないのです。
古文では、細かい文法を
勉強することは、無駄なのです。
まずはスラスラ読める長文を、50-100個作る
では、どうするのか?
古文は、古文と現代語訳を
照らし合わせながら読むだけで、
入試に必要な知識がほとんど身に付きます。
なので、古文も英語と同様に
大量の文量を
古文の場合は50-100個くらいを
スラスラ読めるようにすれば、
ほとんどの文章が読めるようになります。
もちろん、
読めない文章を
読めるようにするための
勉強だから
最初から古文そのものを読んではいけません。
まず最初に
1、現代語訳を見る
2、→古文を読む
という行為を何回も繰り返すこと
つまり、
訳を見なくても
古文がスラスラ読めるようにする勉強
これこそが大事です。
文法は勉強しても点数にならない
でも、文法の知識が
聞かれる文法問題もあるから、
やっぱり細かい文法も
勉強しないといけないのでは……
と思うかもしれません。
しかし、実は、
それは大きな勘違いです。
センター試験や東大の入試をはじめ、
多くの入試では
古文の配点の80%以上は
読解問題にあります。
文法は読解にも必要ない
そして、古文法の勉強は
読解とはほとんど無関係です。
英語でofやinの
細かく詳しい意味を覚えても、
突然読める英文が
増えるワケではありませんよね。
それと同じです。
それなのに、古文法や、
文学史の勉強ばかりしていたら、
入試で合格点を
取れるはずがありません。
大学受験の古文を制するには外国語だと思って取り組む必要がある
入試で何より大切なのは、
合格点以上の点数を取ること。
合格のために
まずは、読解の勉強から始めましょう!
まとめ・古文の勉強で成功する3つの勉強法
○細かい文法が出来なくても高得点が取れると知る
○英文法の要領で古文のフレーズを覚える勉強をする
○スラスラ読める長文を50~100個作る