黄色チャートの効果的な使い方と勉強法をご紹介!
「学校で黄色チャートが配られたが、実際どうやって勉強すれば良いの?」
「受験勉強ではチャートが大事って聞いたけど、実際どうなの?」
「効率的な黄色チャートの勉強方法を教えてほしい」
学校で配布されたはいいものの、効果的な勉強法を知らない人は少なくありません。しかし、黄色チャートをきちんとした方法で取り組むことができれば、数学の成績は伸びていきます。
そこで本記事では、黄色チャートの効果的な勉強法を知りたい人向けに、成績が伸びる黄色チャートの勉強方法について説明したいと思います!
黄色チャートを勉強する際は目的を意識しましょう
実際に黄色チャートの効果的な勉強法を紹介する前に、そもそもなぜ黄色チャートを勉強する必要があるのかを知っておきましょう。
その教材を勉強する目的を理解した上で取り組むのと、なんとなくで取り組むのとではやってることが一緒でも効果に差が出てきてしまいます。
なので、目的を忘れないようにしながら勉強するようにしましょう。
黄色チャートを勉強する目的
結論から申し上げますと、黄色チャートは「基本問題の解き方を理解して覚え、スラスラ解けるようにするため」に勉強します。
数学の勉強は以下のように段階を踏んで勉強を進めていく必要がありますが、黄色チャートはその一番最初のステップになります。
①基本問題を理解して覚え、スラスラ解けるようにする←黄色チャートはココ
②基本問題の大量演習
③応用問題を理解して覚え、スラスラ解けるようにする
数学が得意になるためには、まずは基本問題を全て解答を見ずに白紙に解ける状態に持っていくことが大切です。
数学が苦手な人の多くは、この白紙に解けるかどうかの確認を曖昧にしがちなので注意しましょう。
理解できているだけでは意味がありません。
自分の力で答えを導き出せる。
それが出来てこそ初めて基本が定着したと言います。
数学が得意な人で基本問題が定着していない人はいないので、しっかりと基本問題を万全にしていきましょう。
青チャートではダメなのか
学校によっては青チャートを黄色チャートの代わりに配るところもあります。
川越付近だと川越高校、川越女子高校はそうですね。
結論から申し上げますと、青チャートは結構レベルの高い参考書です。
具体的には、基本問題の分量が黄色チャートよりも少なく、その代わり応用問題の比重を増やしたものです。
あくまでも、「基本問題の解き方を理解して覚え、スラスラ解けるようにするため」がチャートを勉強する目的なので、それ以上の難しい問題はチャートで扱わなくても問題ありません。
(どちらにせよチャートの次のレベルで扱います)
なので、数学が好きで成績でも悩んでいない!という人以外は、青チャートで勉強するよりも黄色チャートで勉強する方が良いです。
インターネットで検索すると、「青チャートは数学の基本。まずは青チャートを勉強しましょう!」と書いてある記事も見かけますが、あれは十中八九数学が得意な筆者です。
青チャート自体は悪い参考書ではなく、使いこなせたら非常に有効な参考書ですが、そもそも使いこなせる人が少ないのが現状です。
川越高校、川越女子高校でも上位2割くらいです。
(実際にずっと青チャートで勉強していて成績が伸び悩んだが、黄色チャートにレベルを落として見たところ成績が上がったというケースも何件もあります)
なんとなく配られているから、という理由で青チャートにするのはやめましょう。
黄色チャートの使い方
では、具体的に黄色チャートの使い方を説明していきたいと思います。
黄色チャートを勉強していく際の主なポイントは以下の3つあります。
・成績に差が出る間違えてしまった問題の対処法
・間違えた問題を中心に繰り返し復習する
これらを写真などを載せながら具体的に説明していきたいと思います。
例題だけを解いていく
黄色チャートのゴールは、全ての例題が解答を見ずに白紙に書いて解けるようになることです。そのためには、例題だけをなんども繰り返し解くようにしましょう。
黄色チャートには画像のように、各例題の下にPRACTICE(類題)が掲載されていますが、基本的にはここの部分は解く必要はありません。
理由としては、以下の2点が挙げられます。
・例題よりも少し問題の難易度が上がっている
・時間がかかる
黄色チャートを勉強する目的は、「基本問題の解き方を理解して覚え、スラスラ解けるようにするため」でしたね。
言い換えると、各例題を理解した上で解法を覚えている状況にする必要があります。
そのためには、詳しくは後述していますが、なんども間違えた例題を繰り返し解く必要があります。
それなのに、PRACTICE(類題)にも手をつけてしまうと手が回らなくなってしまうのです。
実際に、桜凛進学塾から東大・京大や医学部に合格している生徒さんも黄色チャートの例題だけを愚直に繰り返していました。
例題だけを勉強すれば十分です。
その代わり、例題はヒントなしで白紙に書いて最後まで答えが導き出せるまで徹底的に勉強しましょう。
成績に差が出る間違えてしまった問題の対処法
次に、間違えてしまった問題の対処法について説明します。
この部分が数学の成績がかけた時間の分だけ伸びていくかどうかの分かれ目になるので、必ず実践するようにしましょう。
結論から申し上げますと、大事なのは以下の2ポイントです。
(理解できなかったら誰かに質問する)
②解説が理解できたら、理解した直後に解答を見ずに白紙に再現できるか確かめてみる
③間違えた問題に印をつけて日にちを置いてなんども繰り返す
正直、この流れを踏んでいるかがどうかが成績が伸びる人と伸び悩んでしまう人の分かれ目です。
両者とも普通に例題を解いて間違えてしまったとき、解説を読んで理解しようと試みてみるところまでは一緒です。
差が出るのはその直後。
成績が伸び悩む人は、解説を読んで理解したつもりになってすぐに次の問題に進んでしまいます。
この場合、実は理解できていなかった部分があったらその問題が出来るようになっていないのに次の問題に進んでしまっていますよね。
実はこうなってしまっている生徒さんはたくさんいます。
むしろ、チャートを勉強しているのに成績が伸びない!という人は、ほぼ100%これが原因ではないでしょうか。
実際に理解したその問題の解き方を理解したつもりでも、もう一度白紙に書いて解こうとすると意外と再度どこかで詰まることは多いです。
それはいたって普通のことです。
「勉強しているはずなのに成績が伸びない…」
そういう人は、もしかしたら無意識のうちに問題を出来るようにしないままどんどん量だけを重ねてしまっている状況に陥っている可能性が高いです。
必ず解説を読んだ後に、自分の力で再現できるか確かめるようにしましょう!
間違えた問題を中心に繰り返し復習する
最後に、間違えた問題を中心に繰り返し復習するようにしましょう。
しつこいですが、黄色チャートを勉強する目的は「基本問題の解き方を理解して覚え、スラスラ解けるようにするため」ですよね。
なので、いくら問題を一度できるようになったとしても、解ける状態を維持しておかないと意味がありません。
そのためには、間違えた問題を中心に何度も繰り返し復習する必要があります。
そして、間違えた問題と正答できた問題を区別するためには間違えた問題に印をつけておく必要があります。
よく間違えた問題に印をつけない人がいますが、そういった人で成績が伸びている人を見たことがありません。
(別の紙に間違えた問題番号などをメモしている人は別です)
できない問題をできるようにすることが勉強です。
必ず印をつけるなどして、間違えた問題が分かるようにしておきましょう!
黄色チャートが対応しているレベルとは?
では、黄色チャートはどの大学を目指す人が取り組むべきなのでしょうか?
東大京大など難関大学を受験する場合は黄色チャートではなく、青チャートなどもう少しレベルの高いものを取り組む方が良いのでしょうか。
そういった点を以下で説明していきたいと思います。
黄色チャートが対応しているレベル
黄色チャート一冊だけで合格点が取れるのは、私立GMARCHくらいまでと考えてください。
それ以上のレベルとなると、合格点を取るためには黄色チャートだけでは足りませんので、もう少し応用的な問題が載っている問題集に取り組む必要があります。
例えば、東北大学・大阪大学など旧帝大や東大京大など難関大学です。
ただし、そういった難関大学を受験する予定だからといって青チャートにレベルを上げる必要はありません。
理由としては、チャートを勉強する目的は「基本問題の解き方を理解して覚え、スラスラ解けるようにするため」だからです。
チャートを勉強する段階で難しい問題に取り組む必要はありません。
しかし、青チャートにはそういった問題も掲載されています。
どのレベルを受験予定だろうと、まずは黄色チャートの例題を自力で避けるようにする。
その後に応用的な問題集に取り組むようにしましょう。
黄色チャートの次に取り組むべき参考書
黄色チャートの次に取り組むべき参考書は、志望している大学のレベルによります。
★旧帝大以上の大学を志望している、もしくはまだ高1高2で受験まで時間がある人
こちらの方は次に黄色チャートの例題よりは少し難しい問題が掲載されている問題集に取り組みましょう。
おすすめは、『理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B』です。
この問題集には黄色チャートと同じくらいの難易度の問題も載っていますが、全体的にはもう少しレベルが高いです。
青チャートには載っているが黄色チャートには載っていない応用的な問題もプラチカには載っています。
★上記以外の大学を志望している、もしくは受験まであまり時間がない人
こちらの方は過去問演習にうつりましょう。
基本的に旧帝大以上でなければ黄色チャートの例題がしっかりと身についていれば苦労することはないです。
逆に、苦労してしまう場合はまだ定着していない部分があるはずなので以下の手順で抜けを埋めていきましょう!
過去問を解く→間違えた問題の類題が黄色チャートにないか探し復習する
桜凛チャンネルから動画でチャートをご紹介
桜凛チャンネルでは、黄色チャートの勉強方法(手元)をはじめ、様々なチャートに関する情報をご紹介していますので是非参考にしてみて下さい。
【必ず力が身につく!黄色チャート勉強法徹底解説】
【参考書徹底比較 数学チャート式は何色を選べば良い?】
【苦手でも大丈夫!暗記中心で東大数学8割以上取った勉強法】
まとめ
・黄色チャートを勉強する目的は基本問題の解法を理解して覚え解けるようにするため
・黄色チャートは例題だけを自力で解けるようになるまで繰り返す
・難関大学志望でも最初は黄色チャートで十分
桜凛進学塾では、
この記事の様に、自習での勉強のやり方まで詳しく指導いたします。
さらに、ひとつひとつの教材を短時間で完璧にマスターしてもらうために、
勉強の仕方の指導や、勉強のペース管理をするだけでなく、
問題集の各問題の背景にある学ぶべきテーマや本質まで、
個人個人にしっかりと授業いたします。
勉強していてもなかなか成績が上がらない、
それは、あなたの理解力や努力不足のせいではありません。
勉強のやり方が間違っているのです。
また、有名な教材やおススメの教材で勉強しても、
なかなか理解できない、定着しない、と悩むこともあるでしょう。
実はそれは当たり前のことで、独学だけで勉強できる人が珍しいのです。
東大・京大や国立医学部に現役合格する人でも80%以上の人は、
独学だけで問題の本質やテーマまで読み解けないのが現実です。
(例として、開成高校生でも半分以上の学生は塾に通っています。)
そのため、桜凛進学塾は、東大出身の各教科のプロが監修した解説授業を
問題集ごとに行うことによって、より完璧な理解をしてもらった上で、
定着確認のためのテストまで定期的に行います。
参考書学習×テーマを掘り下げる授業×勉強法指導
これらを行うことによって、桜凛進学塾では、
スピーディーかつ深い理解・定着を伴う学習指導を行い、
勉強が苦手な子でも難関大への合格を可能とします。
是非、桜凛進学塾にご相談ください。
また、遠方であればオンライン授業も対応しております。
オンライン授業では個別指導を行っており、教室で受けるのと変わりないきめ細かいサポートが受けられますので一度ご相談ください。
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