【古文】単語と品詞分解だけでは伸びない!?正しい大学受験対策ー文法長文編

 

今回も、
大学受験の古文の勉強法についてお伝えしていきます。

 

前回は、
【古文】単語と品詞分解だけでは伸びない!?正しい大学受験対策ー古文単語編
として、
古文の勉強の仕方や古文単語の勉強法をお伝えしました。

 

前回もお伝えした通り、
古文も語学と同じなので、
「単語・文法(構文)・長文」の3点セットの勉強で
初めて成果が表れます。

 

今回は、文法と一番大切な長文についてです。

単語と品詞分解だけでは伸びない!?正しい大学受験対策ー文法長文編

➀古文の文法(構文)の勉強の仕方のポイント

 

 

 

 

古文での文法の勉強の仕方についてです。

 

英語ほどは
文法を強く意識する必要はないですが、
係り結びや呼応の副詞、助動詞など、
最低限の文法は理解しておかなければなりません。

 

 

文法知識は訳とセットで覚えよう

 

 

ここでのポイントは、
覚えるときには、
必ずその文法の意味や訳とセットで覚えることです。

 

ぬ →強意、べし→推量
というふうに、
文法用語で覚えようとしていませんか?

 

それは、
英語でいうと、may→許可
と覚えているのと同じです。

そうではなく、
may→~かもしれない というふうに、
訳で覚えていますよね。

 

それと同じように、
ぬ→きっと、べし→~にちがいない
と、訳として覚えておかないと、
文法知識は理解していても実際に出てきたときに
うまく訳せなくなってしまう可能性があります。

 

それではせっかく覚えても意味がないので、
必ず訳とセットで覚えるようにしましょう。

 

 

意味の使い分けは長文の中で覚えよう

 

 

意味の使い分けは長文の文脈でわかるようになります。

 

たとえば英語のMustには、
〇〇にちがいない、という意味のほかに、
〇〇しなければいけない、という意味もありますよね。

 

その使い分けについて、
英文法の参考書などを見ると、
主語が人か物かによる違い、などと書いてあると思います。

 

ただ、
多くの人にとってはMustの意味の使い分け方は、
主語が何か、とはいちいち考えずに
読んでいれば普通にわかるでしょう。

 

それと同じように、
古文もある程度長文が読めるようになれば、
文法的な識別は自然とできるようになっていきます

 

 

古文における文法の勉強の仕方

 

 

古文の勉強をしているという人の中には、
助動詞の識別などに
非常に時間をかける人が多いですが、

 

古文の文法知識は、
長文の読み込みをしながら、
必要に応じて抜け漏れを覚える、整理するというふうにして
身につけるのがベストです。

 

長文を読んでいるうちに、
助動詞の識別などはだいたいできるようになります。

 

古文は英語と違い、
語順に関しては現代文とほとんど同じなため、
英語ほど多くの文法事項や構文の勉強は必要ありません。

 

あくまで古文の文法書というのは、
一通り内容に目を通しだいたいの文法を理解したら、
あとは長文の勉強を優先的に進めましょう

 

古文の文法書を熟読するだけでは、
絶対に長文を読めるようにならないことに
注意してくださいね。

 

 

②古文の長文の勉強の仕方のポイント

 

 

 

 

品詞分解は長文の勉強ではない

 

よく、
長文の勉強=品詞分解
だと思っている人がいますが、
それは違います。

 

学校でよくやるような品詞分解は、
文法の知識の整理と捉えましょう。

 

これも、5-10長文程度練習することは大事です。

 

ただ、考えてみてほしいのは
英語の長文を勉強するときに、

 

単語どうしのまとまりや繋がり、スラッシュなどを
書きながら訳していく人はいても、
1単語ずつ細かく意味や用法を書いている人はいないでしょう。

 

そこまでやっていると
時間がいくらあっても足りないのはもちろん、
単語同士のつながりが見えず、
まとまった文として捉えづらくなります。

 

古文は暗号ではなく言葉なので、
あくまで文として、
まとまりで意味を取っていくことが大事です。

 

 

単語のカタマリで意味を取ろう

 

あまたありぬべし、という文を訳すとします。
あまた/あり/ぬ/べし と単語に区切って
ひとつひとつ用法など書いていくわけではなく、

 

あまた/ありぬべし→たくさん/あるにちがいない
というふうに、
塊で把握することが大切です。

 

同じように、
ぬべし→強意と推量 ではなく、
ぬべし→ちがいないと覚えているひとも多いでしょう。

 

品詞分解はあくまで、
文法事項の整理・確認のためにやっていることだと考え、
長文を読む際には単語のまとまりを意識してみてください。

 

 

主語や目的語を意識しよう

 

 

古文の英語との大きな違いは、
主語や目的語が省略されることが多いことです。

 

文法の知識だけで100%主語や目的語が決まる
ということはかなり少ない例です。

 

そのため、
現代文を読むときに、
主語や目的語がなんとなく把握できているのと同じように、
古文を読むときも
文脈をふまえて主語や目的語を理解できるようになる必要があります。

 

これは意識していかないと身につかないので、
長文を読み込みながら、
ひとつひとつの文の主語や目的語は何かを常に意識して
全訳と照らし合わせながら確認していくようにしましょう。

 

たまに、
主語や目的語は敬語を見ればわかるとも言われますが、
実はそれができない文のほうが多いです。

 

具体的には、
『古文上達基礎編』のような訳を参照しやすい問題集を用いて、
意味の区切りごとに
訳や主語・目的語は何かを照らし合わせながら
繰り返し繰り返し読み込んでいくことが大事です。

 

 

古文の正しい大学受験対策文法長文編のまとめ

 

 

いかがでしたしょうか。

 

 

➀古文の文法(構文)の勉強の仕方のポイント
②古文の長文の勉強の仕方のポイント

次回は、漢文についてお伝えします。

 

 

 

 

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